あらすじ
安子(上白石萌音)が作った、たちばなの味を引き継いだおはぎを食べた算太(濱田岳)は、とある決意を固めます。その頃、雉真繊維では、勇(村上虹郎)の提案で野球部を作る話が上がっていました。当初は千吉(段田安則)をはじめとした周囲の反対がありましたが、次第に野球のチームワークが社内の空気を変えはじめ、売り上げにも変化が起きていき…。そしてある日、再び安子の前にロバート(村雨辰剛)が現れ…。
32話ネタバレ
雉真家
離れ
算太「ん… あ~。」
台所
安子 るい「小豆の声を聴けえ。 時計に頼るな。 目を離すな。 何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる。 おいしゅうなれ おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。」
るい「算太伯父さん!」
安子「おはよう お兄ちゃん。」
算太「ああ。 ふ~ん… どれ。 お~ 懐かしいのう。」
安子「うん。」
離れ
安子「どうぞ。」
算太「まずいです。」
安子「えっ!?」
算太「うそじゃ。」
安子「フフフッ。」
算太「うまい。」
安子「もう~ お兄ちゃん。」
算太「まさか 安子が たちばなの味う受け継いどったたあのう。 おかしなもんじゃ…。 自分から投げ出した 家業じゃったのに…。 ジャングルで さまようて 死にかけとった時 恋しゅう思うたんは… たちばなのおはぎじゃった。」
算太「安子。 一緒に 建て直さんか… たちばな。 いや~ わしゃあ 菓子ゃあ作れん。 じゃけど… 何ぞかんぞ 手伝いぐらいはできるかもしれん。」
安子「戦争が終わった時 朝丘町は焼け野原じゃった。 しゃあけど… お父さんが言うたんじゃ。」
回想
金太「たちばなを立て直すで。 たちばなの菓子で救われる人が きっと おるはずじゃ。」
回想終了
算太「まいったのう…。 親父ゃあ 何でも お見通しじゃ。」