連続テレビ小説「あまちゃん」113回「おらのハート、再点火」

東京EDOシアター

荒巻「落ちてないね。」

河島「はい。 今週は 大物のリリースが重なったんで 半ば諦めていたんですが…。」

荒巻「順位は ともかく 枚数的にな…。 次のシングルは ちょっと考えないとな。 付録とかな。 …何?」

河島「あっ いえ…。」

荒巻「あっ! また デキ婚? 他人事じゃないよ。 うちも恋愛御法度とか 言ってっけどさ。 デキちゃってたら 祝福するしかないもんな。」

河島「アハハ…。」

荒巻「こいつら 保険体育とか まともに受けてねえんだろうな。 うちも やるか? 保険体育。」

河島「ああ そうですね。 ヘヘヘ…。」

テレビ・アキ さかなクン『見つけて こわそう』。

荒巻「何だ お前は さっきから アメリかのコメディアンみたいに。」

河島「あっ いや… ちょっと ティッシュ どこか ないですかね。」

荒巻「持ってるよ。」

河島「あ… すいません。」

荒巻「何じゃ こりゃ!」

河島「え~…。」

路上

「神技ゼミナールです。 神技ゼミナールです。 お願いします。」

無頼鮨

種市「あっ いらっしゃい。」

アキ「…うっす。」

鈴鹿「天野さ~ん こっち こっち。」

アキ「御無沙汰してます。」

鈴鹿「何よ 芸能人じゃあるまいし…。」

アキ「一応 芸能人でがす。」

鈴鹿「知ってるわよ。 すごいじゃない。 電車の中づり 全部 天野さんよ。」

アキ「電車さ乗ってんですか?」

鈴鹿「そうよ。 45にして 地下鉄デビュー。 便利よね。 運転手に 行き先 言わなくても 上野まで来られるなんて。」

種市「飲み物は?」

アキ「あ… コーラで。」

梅頭「アキちゃん おなかすいてる? ヒラメのいいのが入ったんだよ。」

アキ「じゃあ ウニ!」

鈴鹿「カッパ下さ~い!」

梅頭「そうすか…。」

アキ「相変わらず 忙しいのか?」

鈴鹿「相変わらず タメ口ね。」

アキ「すいません。」

鈴鹿「大変なのよ 天野さんが辞めてから。 セリフ合わせの相手いないから 開店前に ここに来て 彼に お願いして。」

アキ「じぇ! 種市先輩が?」

鈴鹿「下手くそだわ なまってるわ 出前入ると抜けちゃうわ お話になんないのよ。 ハハハッ!」

アキ「下手くそで なまってんのは おらも一緒だ。」

鈴鹿「でも オファー いっぱい来るでしょ?」

アキ「来るには来るが ドラマのオファーは 全部 断ってんだ。」

鈴鹿「どうして? 自信ないの? アハハ… 40回も NGだしちゃったもんね。」

アキ「それもあるが ママが 急に 主役にこだわりだして。」

鈴鹿「はあ!?」

回想

春子「脇は駄目よ やっぱり。 下手なの バレちゃうから。 主役が 一番バレないのよ。 何でか分かる? 周りが助けてくれるから。 昔のアイドルなんか 大根ばっかりよ。 だから いきなり 主役で デビューさせんのよ。 あれだって そうよ。『潮騒のメモリー』の鈴鹿ひろ美?」

回想終了

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