連続テレビ小説「あまちゃん」122回「おらたちの大逆転」

喜屋武「じゃあ マンション来る?」

アキ「マ… マンション?」

しおり「あっ 言ってなかったか。 うちら 寮 引き払ったんだよね。」

アキ「じぇじぇ!」

しおり「いやいや ファンに 寮の場所 突き止められちゃってさ まあ しかたなくなんだよ しかたなく!」

喜屋武「自慢じゃないけど オートロック。」

しおり「いや いや いや ワンルームだけどね。」

真奈「ばってん 窓から スカイツリーのくさ 見えとるとよ。」

しおり「いや 工事中だけどね。」

真奈「ばってん システムキッチンに 食洗器のくさ ついとうとよ!」

黒川「くさ?」

アキ「聞いたか 水口っちゃん。 おらが いた頃は 風呂なしで 4畳半さ 2段ベッドだったのにな。」

水口「悔しいな…。」

喜屋武「今となっては で~じ懐かしいね。」

しおり「そうだな。」

アキ「相変わらず 忙しいのか?」

しおり「まあね。 劇場公演は毎日あるし 並行して レッスンとか 取材とか 分刻みであるし。」

黒川「睡眠時間 どれくらい?」

真奈「4~5時間あったら よかほうよね。」

しおり「なのにさ 週刊誌に 合コン三昧とか書かれるんですよ。」

真奈「せからしか もう!」

しおり「…で アキは?」

アキ「9時間。」

しおり「いや 睡眠時間じゃなくて 彼氏できた?」

アキ「じぇ!」

しおり「そっちの方は 派手にやってますか?」

アキ「そうでもないかな…。」

しおり「え~!」

水口「おいおい おいおい 君たち お父さんがいる前で そんな…。 派手にやってんのか アキ。」

喜屋武「分かった! あの 岩手の観光協会のイケメン!」

アキ「ストーブさん?」

しおり「そう そう そう! 告白でもされましたか?」

真奈「…っていうか もしかして 憧れの先輩!?」

一同「うわ~!」

アキ「えっ! ええ~!?」

しおり「え~! でも どっちにしてもさ 地元の先輩ですよね! うわ~! あっ ゴホン ゴホン…。」

♬『好きです 先輩 覚えてますか?』

種市「迷惑なるんで ちょっと静かに…。」

♬『倒れた 私 都会では 先輩 訛ってますか? お寿司と『おすす』と 言ってた 私』

水口「そんな訳ないじゃん! やばいでしょ。 恋愛して 9時間 寝てたら。 そんなアイドル やばいっしょ。 引退して 田舎帰った方がいいっしょ。」

喜屋武「水口…。」

水口「彼氏とか いませんから。 CMの契約あるし 予備校の。 向こう1年は 受験が恋人ですから。」

喜屋武「そういう水口は どうだ訳?」

水口「え?」

喜屋武「アーキーの事 どう思ってる訳?」

しおり「そうだよね。 だってさ さすがに ちょっとは 恋愛感情がないと 独立なんかしませんよね! ねえ ねえ ねえ ねえ!」

黒川「そうなのか?」

しおり「どうなんですか? どうなんですか!?」

水口「勘弁して下さいよ。」

種市「あっ あれ? 水口さん 運転…。」

水口「ちょっと来いや。」

アキ「え?」

しおり「まさか 決闘!? アキをかけて 決闘!?」

黒川「まあ まあ まあ まあ やめなさい やめなさい。 ねっ? 男同士の話し合いだから。」

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