連続テレビ小説「あまちゃん」122回「おらたちの大逆転」

無頼鮨前

種市「えっ! ちょ ちょ ちょ…! 何なんすか!?」

水口「このとおりだ! 何も言わずに アキちゃんから 手 引いてくれ。」

種市「じぇじぇ! あの… 水口さん。」

水口「…っていうか 実際どうなの? 2人は。」

種市「どうって… つきあってますけど。」

水口「そんなの知ってるよ。 なめんなよ。 だから 程度の話してんだよ。 なあ 言ってみ? どこまでいった? 2人は。 怒らないから言ってみ?」

種市「まだ 何も。」

水口「まだ 何も!?」

種市「いや めちゃくちゃ 怒ってんじゃないですか。」

水口「まだって事は いずれ どこかまで いこうとしてるって事ですよね 先輩 南部ダイバー先輩。 それが明るみになったら どう 報道されると思いますか? 清純派アイドル 天野アキ 交際発覚 お相手は 1歳年上の一般男性。」

水口「予備校のCMは打ち切られ 違約金を払わされ 当然 映画のヒロインの話も立ち消え あ~あ… 大損害だぜ 一般男性。 いっぱ~んだんせ~い。 るぱ~んさんせ~い。」

種市「酒臭いです。」

水口「何してくれてんだよ 大事な時期によ。 おいら いっぱ~んだんせ~い。」

アキ「水口さん…。」

水口「あっ ごめん ごめん。 お会計ね。」

黒川「もう済ませたよ。」

水口「じゃあ タクシーで帰りましょう。」

黒川「タクシーって 君 飲んでるだろ。」

水口「タクシー置いて タクシーで帰りましょう。」

黒川「そうだね。」

水口「じゃ 頼みますよ 一般男性。」

アキ「大丈夫か?」

種市「ああ 俺は…。 それより ばあちゃん 無事で いがったな。」

アキ「はい。」

種市「『はい』って…。」

アキ「何が?」

種市「大事な時期なんだべ。」

アキ「んだ。 でも いいんだ。 生きてる限り 大事じゃねえ時期なんてねえし。 先輩とつきあってる 今だって おらにとっては 大事な時期だべ。」

種市「天野…。」

アキ「仕事も 先輩も どっちも大事だ。」

種市「天野!」

アキ「し~っ! ちょっと!」

種市「あ… ごめん。」

アキ「それは… 今は ちょっと。」

種市「じゃあ いつする?」

アキ「いつって 今は決めらんねえが。」

種市「じゃあ いつ決める?」

アキ「また今度。」

種市「梅さん…。」

梅頭「タクシー来ましたけど!」

種市「は… はい! 今 行くべ。 行くべ 天野。」

<先輩が珍しく グイグイ グイグイ グイグイ 迫ってきた夜 僅か数m離れた場所では 大人たちの駆け引きが 繰り広げられていて…>

東京EDOシアター

河島「2次は こんな感じですかね。」

鈴鹿「あら? 天野さんは?」

荒巻「入間しおりは外そう。 遠藤もね。 GMTは分散させて バランスをとらないと。」

鈴鹿「ねえ 天野さん 落としちゃうんだ。」

荒巻「天野ね う~ん なまってるからね。」

鈴鹿「それがいいのよ! あの 何とも言えない なまりが!」

河島「どうせ なまってるなら 小野寺は宮城の子ですし ネームバリューもありますし。」

鈴鹿「泳げるの?」

河島「ええ。 本人に確認しましたら 足が着く所で ビート板があれば。」

鈴鹿「駄目じゃん。」

河島「どっちみち 泳ぎは吹き替えですから。」

鈴鹿「泳げるにこした事ないでしょ。」

河島「監督…。」

荒巻「う~ん どっちも残そう。 うん。 ねっ? まだ2次ですからね。 うん そうしましょう それが いいでしょう。」

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