連続テレビ小説「あまちゃん」19回「おら、ウニが獲りてぇ」

(歓声)

ヒビキ「あ~! ツーショット禁止! ツーショットは ご遠慮下さい! どうぞ。」

大吉「何で あいつ 仕切ってんだ?」

吉田「やらせておきましょ。 それより 駅長 次の列車 どう考えても 定員オーバーです。」

「よろしいでしょうか?」

「詰めてもらえますか?」

大吉「2両編成にすんべ。 車庫に点検済みの車両あるべ。 それでも駄目なら 臨時列車出すべ。」

吉田「いいんですか?」

大吉「いいか 悪いか 考えるのは後だ。 整備に連絡。」

吉田「はい。」

喫茶・リアス

(ドアベル)

アキ「すいません! すいません!」

安部「今 まめぶで黙らせたとこだ。」

春子「とりあえず 整理券持ってる人から 先に配って。」

アキ「分かった。 ウニ丼お待ちの方!」

「あっ はい 1番!」

アキ「ありがとうございます1」

「あの~ この辺で お薦めの観光スポットって どこですかね。」

アキ「え?」

安部「まめぶ お代わりですか?」

「いや… お薦めのスポットです。」

安部「スポット?」

アキ「袖が浜は どうですか?」

「『北の海女(うみおんな)』…。」

アキ「海女です! 袖が浜は 素潜り漁の世界最北端なんです! だから 北の海女って 呼ばれてるんです。」

「あ~ そういうんじゃなくてさ 何か テーマパーク系が いいんだけど…。」

大吉「ミス北鉄 ユイちゃんを乗せた 列車が折り返しま~す!」

(歓声と拍手)

「よっしゃ 行くぞ~!」

安部「じぇじぇじぇじぇ!」

「それそれ それそれ!」

北鉄

吉田「危ねえから 頭引っ込めて! 頭引っ込めろ!」

(ホイッスル)

「邪魔 邪魔!」

<お祭り騒ぎは 日が暮れるまで続きました>

スナック・梨明日

大吉「んで 結局 何人来たんだ。 今日。」

吉田「北鉄の利用者が…。 延べ 2,300人。」

栗原「観光協会の集計も おおむね そんな感じです。」

菅原「ふだんの約5倍か。 道理で疲れるはずだ。」

安部「初対面の人と こんなに しゃべったのは初めてだ。」

吉田「黙ってたけどね。 海女クラブの方は どうでしたか?」

夏「知らね…。」

アキ「今日 一日中 小屋で ウニ丼 作ってたから 夏ばっぱ 浜さ出てねえんです。」

夏「おら 今日 67個も作ったからな。」

安部「浜は ふだんと 変わらなかったそうです。」

回想

美寿々「ありがとうございました。」

「またね~!」

かつ枝「どうだ 冷え性は?」

美寿々「すっげえ冷えんなあ。」

かつ枝「腰きたべ。」

美寿々「腰きたなあ。」

回想終了

栗原「中心部は 今日一日で 少なぐとも 1,000万円の 経済効果がありました。」

菅原「これ インターネットの影響力って すごいな。」

大吉「だから 早く ホームページこさえろって言ったんだ。」

ヒビキ「ネットの… というより ユイちゃんの潜在能力でしょうね。」

大吉「うん それは そうだ。 ミス北鉄効果に ほかならねえべ。」

ヒビキ「むしろ 今後は 足立ユイという 100年に一人の逸材を どう生かすか。 皆さんのプロデュース能力が 問われるでしょう。」

吉田「何で お前 いんだよ。」

今野「確かに… せっかく お客さんが来てもな 開いでる店が おらんとこ含めで 7軒ではな。」

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