北鉄
<ユイちゃんは 次の日も列車に乗り 撮影会では収まらず 急きょ ジャンケン大会が 開かれるほどの盛況ぶり>
天野家
<ウニ丼も 70個を完売しました>
夏「限界だ…。 ウニも御飯も見だぐねえ。」
北鉄
アキ「疲れだ~。」
優位「うん 疲れたね。」
アキ「でも すごい人気だね。 わざわざ 九州から 会いに来た人も いたもんね!」
ユイ「まあ…。 こんだけ ちやほやされたら 勘違いしちゃう子もいるだろうね。」
アキ「え?」
ユイ「だって 私 何もしてないじゃん。 ただ 列車乗って 時々 顔上げて 笑って 撮影して 握手して ジャンケンして…。 ただの田舎の女子高生が 何やってんだって感じ。」
アキ「でも アイドルみたいだったよ。」
ユイ「みたいなだけで アイドルじゃないもん。」
<その冷静さに アキは驚きました。 どんなに騒がれても ちやほやされても ユイは 自分を見失ったりしないんだ>
アキ「かっけえ。」
ユイ「え?」
アキ「やっぱり ユイちゃん アイドルだよ。」
ユイ「何で?」
アキ「何でって言われると困るけど。 そもそも アイドルが何だか よく分がんねえし。 でも ユイちゃん見てると おらも明日から 頑張っぺって思うんだ。」
ユイ「アキちゃん…。」
アキ「きっと あの人らも そう思ってっぺ。」
漁協
アキ「組合長 今日こそ ウニ取ってくっからな。」
長内「よ~し! 晩酌のさかなは ウニの網焼きだ! ほい!」
アキ「行ってきます!」
長内「レッツ ゴーだ!」
アキ「レッツ ゴー!」
長内「ハハハッ!」
<アキが 海に潜るのは 潮に流され以来の事でした>