連続テレビ小説「あまちゃん」28回「おら、先輩が好きだ!」

準備室

種市「珍しいな 女子で 南部もぐりさ 興味持つなんて。 海好きか?」

アキ「はい! ばあちゃんが 海女クラブの会長で 海さ潜りたくて 東京から 転校してきたんです。」

種市「じぇじぇ! 東京から? えれえ なまってんな。」

アキ「はい 海女のおばちゃんたちと ばっかり しゃべってっから。」

種市「ああ 袖が浜は なまり きついもんな。」

アキ「先輩は なして潜ろうと 思ったんですか?」

種市「自分は 先祖が南部もぐりの家系で じいちゃん まだ現役で 真冬でも潜ってんだ。 親は 大学さ行けって 反対したけど 自分は 勉強好きでねえし 海で育ったからな。」

アキ「東京さ 就職するんですか?」

種市「んだ。 羽田空港 新滑走路拡張工事さ やるんだ。」

アキ「羽田の?」

種市「国際線が入るから 滑走路 延ばすんだと その土台造りだ。」

アキ「へえ~!」

種市「潜水士が潜って 石積み上げんのさ。 なんぼ技術が進歩しても 基礎工事は 人間が潜って やんねば なんねえ。 そういう仕事に 自分は 誇りを感じてんだ。」

アキ「かっけえ~!」

種市「かっけえか?」

アキ「自分の事『ずぶん』って言うんですね。」

種市「あ…。」

アキ「ああ すいません。」

種市「で 自分 そろそろ帰る。 あ…。」

アキ「エヘヘ!」

種市「気ぃ付けて帰れよ。」

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