連続テレビ小説「あまちゃん」51回「おらの大失恋」

天野家

アキ「夏ばっぱ 干し芋もらうよ。 夏ば…。」

ユイ「よろうよ お座敷列車。 ごめん こういうの最後にするから…。 お互い 言いたい事 言い合おうよ。」

アキ「言いでえ事なんか ねえ。」

ユイ「アキちゃん! アキちゃん!」

アキ「やめてよ! 今から おら 干し芋 食うんだ!」

ユイ「アキちゃん!」

北三陸駅

ヒロシ「ちょっと待てよ。」

種市「お兄さん…。」

ヒロシ「いいがら来い。」

種市「何すか?」

天野家
玄関前

春子「何してんの?」

夏「し~っ!」

春子「えっ 何?」

夏「ユイちゃんが来てる。」

春子「えっ!」

夏「邪魔すんなよ ナーバスになってっから。 なっ! じゃあ…。」

春子「ちょ… どこ行くの?」

夏「し~っ!」

居間

ユイ「悔しかったの! アキちゃんと知り合うまで 負けた事なかったんだよ 同世代の女の子に。 アキちゃん 面白いし 一緒にいて 楽しい。 けど… 周りが『アキちゃん アキちゃん』ばっかりだと 何か 複雑っていうか…。」

ユイ「ごめんね 器が小さいんだよ きっと。種市先輩の事も そう。 アキちゃんに 彼氏ができるって 想像しただけで…。 何か むかついたっていうか…。」

アキ「じゃあ ユイちゃん 種市先輩の事 別に好きじゃないの?」

ユイ「よく分かんない。」

アキ「おら ホントに好きだったんだよ。 今でも好きなんだよ。」

ユイ「ごめん。 だから 一度は断ろうとしたんだよ。 でも…。」

アキ「何?」

ユイ「東京に彼氏がいるって いいなって。 東京の彼氏と 遠距離恋愛したかっただけなんだ。 いや 違う 違う 違う! まだ 嘘ついてる。 だから 要するに嫌なんだよ! アキちゃんと同等か 私の方が上じゃないと 気が済まないの! そういう性格なの…。」

アキ「そっか。 ユイちゃんは そうなふうに考えてたんだな。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク