古山家
裕一「ただいま~。」
音「お帰りなさい。 今日は どうでした? 少しは話せた?」
裕一「う~ん… もう どうすればいいんだろう。」
音「時間をかけるしかないのかもね。」
裕一「うん… そうだね。」
音「ゆっくりいきましょう。 明日 大阪でしょ? すぐ お夕飯の 用意するね。」
裕一「うん… ありがとう。」
音「よいしょ。」
大阪 朝一新聞社
大倉「こちら 作曲家の古山裕一先生です。」
裕一「初めまして 古山と申します。」
斎藤「お目にかかれて光栄です!『紺碧の空』大好きなんです!」
裕一「えっ!」
斎藤「僕ね 早稲田なんですよ。」
裕一「あっ そうなんですね!」
富田「『大阪タイガースの歌』も先生の作品ですよね? ♬『六甲おろしに 颯爽と』。」
高等学校野球大会 公募歌詞最終選考会
斎藤「う~ん…。 いや どれも力作で迷いますな!」
富田「この『球児の夏よ』なんか プロの作詞家 顔負けですよ。」
大倉「古山先生は いかがですか?」
裕一「そうですね… どれも すばらしいと思いますが 僕は… この『栄冠は君に輝く』が とても好きです。」
「おお・・・ いい題名ですよね。 明るさと希望が みなぎってる。」
裕一「歌詞の内容にも 心打たれました。 一見 勝った人に向けた歌に 聞こえますが よく読むと 負けた人への 温かいまなざしも感じるというか…。」
大倉「なるほど!」
裕一「勝ち負けではなく 精いっぱい頑張ってる人たち全てに向けた 温かい歌に 僕は感じます。」
大倉「ああ…。」