連続テレビ小説「エール」97話「栄冠は君に輝く」ネタバレ

久志の住む長屋

久志「あ~。」

藤丸「また飲んでんの?」

鉄男「えっ?」

久志「どちらさん?」

裕一「えっ? いや…。」

鉄男「久志…。」

裕一「久志?」

鉄男「おめえ…。」

久志「ブッ… ハハハハハ 冗談だよ。 ハハハ…。」

鉄男「おい… ふざけんなよ。」

久志「ごめん ごめん。 いや 久々の再会だらかさ 何か 驚かせようと思ってさ。 これだけでも十分驚いたか? ハハハ…。」

裕一「いやいや… ねえ ねえ 福島の実家に… あの… 手紙送ったんだよ? でも 宛先不明で戻って…。」

久志「せっかく来たんだ。 つきあってよ。」

藤丸「やめなさいよ!」

鉄男「どして こんなとこにいんだ?」

久志「おい… ちょっと そこの屋台から ちょっと コップ借りてきてよ。 早く。」

裕一「ねえ… ねえ いつから ここにいるの?」

久志「どうでもいいじゃない そんなのは。」

藤丸「あんた いいかげんにしなさいよ!」

久志「はあ… 君も君だよ。 何で この人たち 連れてくんだよ。 本当 いつも 余計なことばっかすんね。」

古山家

藤丸「半年ぐらい前 闇市で ばったり出会ったの。 最初は 誰だか分からなかった。」

音「久志さん 何があったんです?」

藤丸「農地改革で 福島の土地も お屋敷も 取られてしまったみたいで。 持ってた土地を 二束三文で買いたたかれて 小作人も離れて 収入もなくなって お父さんも… 亡くなられたって。」

藤丸「あの人 戦争中は 福島で 慰問に回ってたりしてたみたいだけど お父さん亡くなってからは 歌も やめたみたい。 こっちに来てから… 酒と博打で どうしようもないくらいをしてるもんだから 時々 食事をさしいれたりしていたの。」

回想

藤丸「私の働いてるキャバレーで ボーイ募集してる。 やってみたら?」

久志「そんな必要ない。 そもそもさ 君は何の権利があって 僕に あれころ言うの? 世話してくれなんて頼んだ覚えないよ。」

藤丸「とにかく食べて!」

久志「要らないって!」

藤丸「熱っ!」

藤丸「私一人じゃ もう どうにもできなくて。」

鉄男「離してくれて ありがとう。」

裕一「大変だったね 明日にでも 久志と話してみるから。」

音「藤丸さんも しんどい時は いつでも話して。」

藤丸「ありがとうございます。」

賭博中の久志達

久志「おっ ロンだ。 ヘヘッ。 ほら 出た。 役満だ。」

「んん…!」

中村「大三元か~。」

犬井「地獄だな…。」

中村「お前 最近 調子いいからな…。」

犬井「勝ちっ放しじゃねえか。」

久志「マージャンなんて 勝ったり負けたりだから。」

裕一「すいません。 あっ… 久志。」

久志「今 大事なとこ。 邪魔しないで。」

裕一「お… 終わってからでいいからさ 少しだけ時間…。」

犬井「何だ こら。」

久志「君と話す気ないから。 帰って。」

裕一「ごめん。 お願いだから 少しだけ話せないかな?」

久志「もう しつこいな。 もう帰ってくれよ!」

関「帰れ こら。 何だ この野郎!」

久志の住む長屋

(戸をたたく音)

裕一「久志。」

賭博中の久志

「よっ!」

久志「よっしゃ~! おい どうするんだよ どうするんだよ これ! アハハハ!」

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