連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第116話「妖怪いそがし」

玄関前

布美枝「ご苦労さまでした。」

豊川「それでは 失礼します。」

修平「ご苦労さまです。」

(小鳥の鳴き声)

修平「布美枝さん 今の人は 誰かね?」

布美枝「豊川さんですよ。 お父さん 何度も お会いに なっとるじゃないですか?」

修平「連れの娘さんは 初めてだな。」

布美枝「新しい担当さんです。」

修平「へ~え! そげか! う~ん! ♬『コラソン デ メロン デメロメロメロメロン』!」

布美枝「お父さんったら 美人に弱いんだから。」

小学校

教室

(子供達のはしゃぐ声)

子供1「あの子が 水木しげるの娘だって。」

子供2「え どの人?」

子供1「あの人。」

子供3「へえ わりと普通だね。」

智美「あんなの気にしない 気にしない。」

藍子「うん。」

子供達♬『ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー 朝は寝床で グーグーグー』

男子1「お前 よく遅刻すると思ったら 『朝は寝床で グーグーグー』なんだな。」

藍子「え?」

女子1「村井さん 絵が上手だけど お父さんが漫画家だったら 当たり前だね。」

女子2「いいなあ うちも 漫画家だったら よかったのに。」

女子3「村井さんちって お金持ちなの?」

藍子「そんな事ない。」

女子3「漫画家は お金持ちだって聞いたよ。」

男子2「うわ~! 金持ちのくせに チビた鉛筆 使ってんなあ。」

智美「よしなよ。」

男子1「うちの母ちゃん 言ってたぞ 水木しげるの漫画は 嘘ばっかりだって。」

智美「何でよ!」

男子1「妖怪とか お化けは 本当には いないんだからな。」

智美「いないって 証明できるの?」

男子1「いるって 証明できるのかよ!」

智美「藍子ちゃんのお父さんに 聞いてみる?」

藍子「智美ちゃん いいよ。」

智美「でも!」

子供達♬『ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー 朝は寝床で グーグーグー』

水木家

客間

布美枝「すいません。 そしたら 明日にでも伺います。 はい。 ごめんください。」

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