連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第27話「花と自転車」

こみち書房

徳子「なんだか ぼんやりした子ね~。」

靖代「島根から出てきたって 旦那の転勤か何か?」

美智子「さあ どうだろ。 今度 来たら 聞いてみる。」

子供の客「おばちゃん こんにちは。」

美智子「いらっしゃい。」

靖代「やだ もう こんな時間だ。 銭湯 開けなきゃ。」

和枝「店に戻って 商売商売。」

徳子「美智子さん 『主婦の手帖』 戻ってきたら よけといて。 次 借りるから。」

美智子「うん 分かった。」

和枝「ごちそうさま。」

靖代「僕達 漫画ばっかり読んでないで 勉強もしなさいよ。」

徳子「そうよ。」

子供の客「これ お願いします。」

美智子「は~い。」

<昭和30年代半ば 本を買うのは まだ ぜいたくな事でした。 一日10円で 新刊が借りられる 貸本屋は 人気があって 全国で 3万軒もの店が あったそうです。 貸本屋は 大人も子供も やってくる 町の社交場でも ありました>

水木家

玄関

<さて その翌日…>

(猫の鳴き声)

布美枝「あらっ この間の猫。」

(猫の鳴き声)

布美枝「すっかり 怖がっとる。 おいで おいで おいで…。 あ~ 行ってしまった。」

浦木「うわ~っ 痛い! 痛い! うわ~っ。」

(悲鳴と猫の鳴き声)

布美枝「あっ イタチさん。 じゃなくて えっと…。」

浦木「浦木です。 …俺 猫嫌い。 あ~。」

<現れたのは イタチ。 いえ 上京する列車の中で出会った  茂の幼なじみの 浦木克夫でした>

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