連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第62話「貧乏神をやっつけろ」

(小鳥の鳴き声)

布美枝「藍子?! おらん! あ! お父ちゃん 藍子が…。 え?!」

(小鳥の鳴き声)

布美枝「お父ちゃん!」

茂「おう。」

布美枝「もう こげなとこに。 いなくなったかと思って びっくりしたわ。」

茂「家出したと思ったか? まだ 寝返りも打てんぞ。」

布美枝「もう!」

茂「天気がええけん 日光浴させとった。」

布美枝「私がしますけん お仕事しとって下さい。」

茂「お母ちゃんは 気持ちよさそうに 眠っとったんだよなあ 藍子。」

布美枝「いけん! うとうとしとって ミルクの時間 過ぎてしまった。」

茂「面白いな 赤ん坊は。 天然 自然に生きとる。」

布美枝「え?」

茂「食べる 出す 眠る。 それだけだ。 余分なものは 何もない。 それで ちゃんと育つように できとるんだな。 あ! 今 笑ったぞ。」

布美枝「まだ 笑わんですよ。」

茂「ほれ 見てみろ!」

布美枝「あ… ほんとだ 笑っとる。」

茂「ヘヘヘ! 赤ん坊は いっぱい サービスしてもらおうと思って 愛想よくしとるんだろうなあ。」

布美枝「そげですかねぇ。」

茂「小さくて 自分では 何もできんが 大声で泣いて 『ああせえ こうせえ』と 大人に指令を出しとる。 だけん 赤ん坊の顔 見て 声を聞いとったら まあ 間違いないわ。」

布美枝「そっか… そげですね。」

茂「うん。」

布美枝「ええお天気で 気持ちええって 顔 しとりますね。」

茂「うん。」

布美枝「ほんとに ええお天気だわ。」

運送屋「村井さん 荷物ですよ!」

玄関前

布美枝「は~い!」

運送屋「安来市大塚の飯田さんからです。」

<荷物は 兄弟達が 出産祝に贈ってくれた 乳母車でした。 そして その翌日には…>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク