連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第6話「ふるさとは安来」

2階

布美枝「姉ちゃん ちょっと いい? うわ~っ きれい! そろそろ 出発しますって。」

ユキエ「これ フミちゃんにあげる。」

布美枝「ええの?」

ユキエ「これからは フミちゃんが 裁縫上手になって みんなの物 縫ってあげてね。」

布美枝「うん。 これは? ずっと大事にしとったのに。」

ユキエ「それも あげる。 私は もうええの。 モロッコまで行かんでも ええ人が見つかったけん。 フミちゃんが 連れてきてくれたんだよ。」

布美枝「私が?」

ユキエ「安田から来たけん ゲーリー・クーパーとは 程遠いけどな。」

玄関前

克江「きれいなお嫁さんだね。」

留蔵「おめでとう!」

一同「おめでとう!」

ユキエ「うちの事 頼むね。」

布美枝「うん。」

(拍手)

源兵衛「そげだ。 これからは お前が しっかりせにゃいけんぞ。」

布美枝「はい。」

源兵衛「幾つになっても 弱虫でいけんと思うとったが いざという時に がいな力が 出るようになったな。 頼りにしちょ~ぞ 布美枝!」

布美枝「えっ? お父さんが 私を 頼りに…?」

登志「おばばもだ。 おばばも 布美枝を頼りにしちょう!」

布美枝「何で? 私なんて 頼りにならんよ。」

登志「いや いつもは おとなしくて 目立たんけど 布美枝には 力があるけん。」

布美枝「力…?」

登志「人のために 一生懸命になる力。 家族と一緒に頑張る力。 目には見えんけど 布美枝には ちゃんとある。」

布美枝「見えんけど ある…?」

<内気で 引っ込み事案で ぱっとしない自分でも 頼りにしてくれる家族がいる。 その思いは 小さな自信となって 布美枝を勇気づけてくれたのです>

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