連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第84話「旅立ちの青い空」

深大寺

政志「おい! どこ行くんだ? そっち行ったら うちとは 反対だぞ。 ばあちゃんが待ってる。 帰ろう。」

田中家

キヨ「いろいろと すまなかったね。」

布美枝「いえ。 ほんなら 私は これで。」

政志「ちょ ちょっと 待っててくれ。 あんたにも 話 聞いてもらいたいんだ。 美智子。 俺 ここを出ようと思ってる。 千葉の鎌田さんから 電気工事の会社に誘われてるの 知ってるよな?」

美智子「ええ…。」

政志「もう一遍 電気工として やってみる。 長い事 現場 離れてるから 苦労するかもしんねえけど 戻るなら 今しかねえ。 一緒に来てほしい。 ばあちゃんと一緒に 3人で行こう。」

美智子「この店 どうするの?」

政志「それは 悪いと思ってる…。 向こうで 新しく開くんじゃダメか? 千葉じゃ できねえか 貸本屋。」

美智子「勝手な事 言って…。」

政志「うん…。」

美智子「人が どんなに苦労して この店やってきたか 知らないで。」

政志「うん…。」

美智子「勝手なんだから ほんとに。」

政志「すまん…。」

美智子「そうね…。 行こうか…。 おばあちゃん 一緒に行こうよ。 3人で また… やり直そう。」

こみち書房

政志「引き止めて 悪かったな。 先生にも 伝えてもらいたいと思ってさ。 背中を押してくれたの あんたと 先生だから。」

布美枝「政志さん…。」

政志「いろいろ ありがとな。」

布美枝「いえ…。」

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