連続テレビ小説「花子とアン」第106回「涙はいつか笑顔になる」【第18週】

村岡家

花子「てっ…。 歩… 見た事もないような 大きな入道雲だね。」

平祐「ごめんくださ~い。 やあ 花子さん。」

花子「ごきげんよう。 お義父様。」

平祐「さあ 歩。 今日は 何して遊ぼうか。」

花子「ほら 歩。 おじいちゃま 来て下さって よかったわね。」

平祐「ん? ほう…。」

(地震の音)

<大正12年 9月1日 午前11時58分 相模湾を震源とする マグニチュード7.9の大地震が 関東地方の南部を襲いました。>

花子「歩? 歩…。 お義父様? お義父様!?」

平祐「うう… ここ ここだ。 歩は 無事か!?」

花子「はい! お義父様…。」

平祐「すごい揺れだったな。」

(叫び声)

(子どもの泣き声)

花子「声が…。」

(泣き声)

玄関前

花子「大変…。 お義父様 歩を…。 大丈夫? みんな…。 みんな 大丈夫?」

<この地震の被害が 想像以上に大きい事を 花子は まだ知りませんでした。>

花子「大丈夫?」

<当時の大森は 校外の田園地帯であり 被害は 比較的少なかったのです。>

居間

花子「今は 外に出ても危ないから おうちの人たちが迎えに来るまで みんなで一緒に過ごしましょう。」

平祐「花子さん。 倒れたうちもある…。 火事で燃えてるうちも…。 どこもかしこも めちゃくちゃだ…。」

花子「英治さんは… 銀座は どうなんでしょう…。」

平祐「さっぱり分からん…。」

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