連続テレビ小説「花子とアン」第123回「ラジオのおばさん誕生」【第21週】

カフェー・タイム

(ラジオのノイズ)

かよ「うまく聞こえないな…。 早くしねえと始まってしまう…。」

旭「どうしたんですか? ラジオなんか買い込んで。」

かよ「お客さんから 古いのを 安く譲ってもらったんですよ。 うちの姉がラジオに出るもんで。」

旭「えっ! そりゃすごい。」

徳丸商会

リン「こんな箱っから 本当に はなちゃんの声が 聞こえるずらかね~?」

ふじ「はなは 東京にいるだにね~。」

朝市「はなの声を乗せた電波を この箱が受信するです。」

吉平「はなの声が聞こえりゃ 難しいこんは いいだ。」

徳丸「ほれにしても ふじちゃんとこの娘は えれえ立派んなったもんじゃん。 まさかラジオにまで 出るたぁな。」

吉平「ほりゃあ 俺とふじの娘だからじゃ。」

リン「婿殿は 何もしちゃあいんら。 はなちゃんが立派になったのは はなちゃんが 頑張ったからじゃんねえ。」

武「まだけえ はなたれ!」

朝市「武。」

村岡家

居間

英治「女の子が前だ。」

醍醐「はなさんがラジオに出演する事 新聞にも出てましたわ。」

蓮子「まあ。 6時20分になったら ここから はなちゃんの声が 聞こえてくるのよ。」

富士子「花子さん 今 どこにいるのかな?」

純平「ラジオの電波って すごく遠くまで飛ぶんでしょ?」

蓮子「ええ。」

純平「空の上の歩君にも届くね。」

蓮子「そうね。」

ラジオ・有馬『6時になりました。 JOAK東京放送局であります』。

JOAK東京放送局

スタジオ

有馬「ただいまから 『コドモの時間』の放送です。」

漆原「逓信省の方は 本当に大丈夫なんだろうな? 問題になったら 責任取らされるのは 私だよ。」

黒沢「新しい原稿 確認済みです。」

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