純宅
(ノック)
純「剛…。」
剛「お母ちゃん 連れて帰ってきたよ。」
純「そう ありがとう。」
剛「ねえ? 本当に宮古に帰っちゃうの?」
純「うん。」
剛「ホテルで働くのもやめるしさ 愛君とも別れちゃうんだ?」
純「そうだよ。」
剛「あ モネはさ。」
純「ん? なに?」
剛「あ 画家のモネだよ モネ!」
純「あ モネさん… モネさんがその どうしたの?」
剛「モネはさ 奥さんが死んだ時でさえ その顔をスケッチしたんだ。」
純「うん?」
剛「だから だから どんなにツラい時でも モネは モネだったんだよ。 じゃあ お姉はどうなの? そんなのお姉らしくないじゃん って話し。」
部屋を出ていく剛
お父ちゃん 今の励ましてくれたんだよね?
里や跡地
久世「なに?」
純「あ すみません。」
久世「どうしたの その顔?」
純「ああ… あの実は お節介とは思ったんですけど 秋代さんの”と”だった人に 会ってきたんです。 秋代さんにもう1度会ってくれないかって。」
久世「え?」
純「でも そしたら 断られちゃったんですけど でも それでも なんとか 電話でもいいんで 話しだけでも してくれないかって言ったんです。 そしたら しつこいって言われちゃって。」
久世「バカだね。 でもさ あんたも なんで余計なことするの? 頼みもしないのに。」
純「すみません。 秋代さんに どうにか笑ってもらいたくて その人とまた 秋代さんが話しが出来て仲直りが出来たら 秋代さんが また笑ってくれんじゃないかなと思ったんです。 すみません。」
純宅
晴海「純 あんたは 本当に仕方ない子だね。 なんで 自分の気持ち隠すの? もっと素直になればいいさ? そうだね きっと 私に似たんだね でも そのままでいいからね 純。」