連続テレビ小説「純と愛」84話「あかずのま」ネタバレ

2人「はあ…。」

純「みんな 生きる希望どころじゃないね。」

サト「あのさ! 私 いい方法考えたんだけど。」

純「なんですか?」

サト「風が吹けば桶屋が儲かる作戦。」

純「なんですか それ?」

サト「ほら 風が吹いたら 土埃が目に入って それで 間は忘れたけど ネズミが桶をかじって 桶屋が儲かるのよ!」

純「あー? 言ってる意味が全然わからないんです。」

サト「だから 天野さんがいなかったら この世界に困る人が沢山いるってことを 説明してあげるの。」

愛「ああ。 でも どうやって?」

客室

純「天野さん 大変です! 天野さんが その部屋から出てこないと なんと地球が滅亡するんです!」

天野「言うてる 意味がわからん!」

純「天野さんが もし その部屋から出てきて 外を歩いて 信号待ちをしたとします そしたら となりにいた男の子が コロコロと転がったボールを拾おうとして トラックにひかれそうになるんです でも それに気づいた天野さんは 間一髪 その手を引っ張って 無事男の子を助かった!」

天野「それの どこが地球を救う?」

純「だから あれです… なんだっけ?」

愛「その子が 大きくなったら いずれ…。」

純「天野さんに助けられた男の子は 大きくなったら 自分も 人を救うような人間になりたいと思い 地球防衛軍に入って 地球に侵略してきた宇宙人たちを 見事にやっつけて 地球を滅亡から 救うんです!」

天野「もう ええから 帰れ!」

愛「天野さん 別に地球防衛軍じゃなくても いいんです もしかしたら その子は 地球温暖化を解決する 偉大な科学者になるかもしれない。」

愛「もしかしたら その子は ガンの治療方を発見する 偉大な名医になるかもしれない いや もしかしたら 僕たちみたいな ただの平凡な男になるかもしれません。 でも その子が大切な人と出会って 平凡な幸せな家庭を作り上げるかもしれない。」

純「その可能性を 潰していいんですか?」

扉が開く

ついに出てきてくれたの?

天野「ほかしとけ」

純「あの天野さん」

天野「俺は他人がどうなろうがしらん!」

食堂

純「ああ…。」

サト「ドラマだったらさ 主人公があれくらい言ったら 相手が心開くんだけどね。」

蘭「所詮 この人は 主人公になんか なれないってことじゃないですか? 士郎 行くよ。」

純「あの セクシーさん。 セクシーさんの 生きる希望ってなんですか? お願いします。」

蘭「そんなの決まってるでしょ。」

純「士郎君か…。」

愛「それだ!」

純「ん?」

愛「天野さんの娘さんに おとうさんに出てきてもらうよう 説得してもらったら どうですか?」

純「そっか! でもどうやって探すの?」

愛「それが問題ですよね。」

純「あ! 天野さんの娘さん 結婚するって 言ってなかった?」

愛「はい。」

純「言ってたよね?」

愛「はい。」

純「電話帳あります?」

サト「はい。」

純「貸してください。」

サト「はい。 はい。」

純「はい どうも ありがとうございます。」

愛「純さん 何するつもりなんですか?」

純「大阪の ホテルと結婚式場 片っ端から電話すんの 天野さんって女性が結婚式挙げる予定ないか?」

愛「無理ですよ 幾つあると思ってるんですか?」

純「待田純の辞書に無理って言葉はないじゃなかったっけ?」

愛「そうでした。」

純「愛君も手伝って。」

愛「はい。」

純「えーとね まずは。」

サト「盛り上がってきたのに申し訳ないんだけどさ。」

純「はい。」

サト「やめた方がいいんじゃない?」

純「なんでですか?」

サト「この会社に勤めてるみたいだからさ 娘さん。」

純「調べてくれたんですか?」

サト「こんなこともあろうかと思って一応…。」

純「だったら 早く もっと 早く言ってくださいよ もう。」

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