道中
晴海「ねえ 純。」
純「うん?」
晴海「私 もう 宮古の海 見られないのかね?」
狩野家
晴海「ただいま。」
純「ただいま。」
正「お帰り。」
晴海「ただいま。」
純「ただいま。」
マリヤ「おかえりなさい。」
愛「お邪魔します。」
晴海「ただいま 帰りました。」
善行「うんうんうん。」
晴海「はあ 疲れた。 お茶入れましょうね。」
マリヤ「お義母さん 私やります。」
正「そうだね。」
愛「僕も手伝います。」
正「あ お母さん どうだった?」
晴海「純 悪いけど あんたから 話してくれる?」
純「わかった…。」
席に着くように促す善行
純「お母ちゃんは 若年性の認知症だって…。」
正「おい それは 治るのか?」
純「病気の進行を遅らせることは出来るんだけど 完全に治るのは無理みたい。」
晴海「そんな深刻な顔しないよ。 病気になったものは仕方ないんだしさ。」
正「ちょっと 母さん。 なんでそんな サバサバしてんの?」
晴海「今まで ずっと不安だったけど 病気ってわかったら クヨクヨしても仕方ないと思ってさ。 あ そうだ剛にも知らせんといけないさね。 何してるかね あの子。」
愛「剛君が出てる動画僕知っています。」
晴海「え?」
剛「やっぱり俺は。 舞台に立ち 鮮やかに舞うのが1番似合ってる男だ!」
「終わったら 片づけておけよ。」
剛「あ はい。 すみません。」