連続テレビ小説「カーネーション」第103回「ライバル」【第18週】

2階 座敷

糸子「ほな お休みなさい。」

原口「ああ お休みなさい。 ほお~! こ… これは?!」

糸子「先生?」

原口「これは… これは どなたが描かれたんですかな?」

糸子「あ~ これは 次女です。 直子の絵ですわ。」

原口「あのお嬢さんが?」

糸子「はい。」

原口「ああ 君か?! 君が描いたのかい?」

直子「はい。」

糸子「あ… ほな あとは あんたが お話しいな な!」

直子「うん。」

原口「他の絵も 見せてくれるかな?」

直子「はい。 これです。」

原口「ほう! う~ん!」

<結局 そのあと 朝方まで 直子は 原口先生と 絵の話をしたようでした>

台所

原口「おお~ こりゃ いけませんなあ。」

千代「そうなんです。 危ないなあて 思いながら こんな ちょこっとの事やさかい 職人さん 呼ぶんも 悪うて…。」

原口「いやいやいや こりゃ 直さなくっちゃ。」

直子「おはようございます。」

原口「お~! いいところに来た。 直子さん 君 ペインティングナイフを持ってないかね?」

原口「君は 高校を出たら どうするんだい?」

直子「美大に行きます。」

原口「美大か…。」

直子「はい。」

原口「だけど お母さんの後を継ぐなら 美大は 遠回りじゃないかい?」

直子「えっ?」

原口「お姉さんのように すぐに 服飾の 専門学校に進んだ方が 早いよ。」

直子「後なんか 継ぎません。」

原口「継がない?」

直子「はい。 うちは 画家になるんです。」

原口「あ… そうか。 そりゃ 悪かったね。 君は 服よりも絵が好きって事か。」

直子「いや そういう訳でもないけど…。 店は もう 姉ちゃんが継ぐって 格好つけてるし。」

原口「そうか。 なるほど。 じゃあ 継がないで 自分の店を持てばいいじゃないか。」

直子「えっ?」

原口「それはそれで 格好いい。」

直子「先生…。」

原口「うん?」

直子「もし うちが 東京 行ったら 教えてくれますか?」

原口「うん。 いいよ。」

玄関前

糸子「優子を お願いします。」

原口「はい。 じゃ 失礼します。」

<直子は ほんまにうれいしいと 笑ってんのか 怒ってんのか 分からんようになる事があ

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