連続テレビ小説「カーネーション」第15回「熱い思い」【第3週】

糸子「あ… えっ? えっ? えっ? えっ? いや… ひょっとして みんなが帰ったあとやったら 練習さしてもうても ええちゅう事?」

枡谷「うん。」

糸子「ええっ! いや ほんまですか! えっ! えっ!」

<ほうか… いつぞや 山口さんが やたらと うちを はよ帰らせたがったんは…>

回想

山口「もう あとは わしが 洗とくさかい はよ帰れ! もう。」

糸子「へえ…。 ほな お先です。」

山口「うん!」

回想終了

<そういう事やったんやなあ>

山口「おい! あとは わしが やっとくさかい はよ帰れ。 おい! はよ帰れて!」

糸子「山口さん!」

山口「はあ?」

糸子「あの…。 うち… 山口さんが終わってからで ええよって ミシン 使わせて下さい。」

山口「え… お前 もう 大将から お許し 出たんけ?」

糸子「へえ。 夜は ミシン使て ええて 言われました。」

山口「うっ… 何じゃ そら! わしなんか ミシン触んのに 1年かかってんぞ。 何で お前 2か月やねん? かあ~! むかつくの~!」

山口「おい! ほれ。」

糸子「やった! おおきに。」

山口「さっ 帰ろ 帰ろ。 さぶいし 腹 減ったし。」

糸子「お疲れさんでした。」

山口「おい 戸締り ちゃんとせえよ。」

糸子「へえ。」

糸子「おおきにな 待っててくれて。 そやけど… 案外 早かったわ。 今日 大将に言われたとこやさかい 縫うもん ないねん。 明日から 山ほど きれ 持ってくるわ。 あと おばあちゃんに 夜用のお握り こさえてもらうわ。 何ぼ 遅なっても ええように。 よろしゅうなあ…。」

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