玄関
勝「ほな 行ってきます。」
糸子「頼んます。」
ハル「行ってらっしゃい! 気ぃ付けて。 はあ~ 若い男が 家に いてるっちゅんは ええもんやな。 さあ…。」
<確かに うちも そう思いました>
井戸
「おはようさん!」
糸子「おはようさん!」
<そやけど>
「お先やで。」
小原家
小原洋裁店
<お父ちゃんでも 勘助でもない 男の人が 家の中を うろうろしてるちゅうんが 何や うちには まだまだ けったいな感じです>
2階 座敷
ハル「あれ?」
勝「あ…。」
ハル「何で こっち敷くんや。」
寝室
ハル「糸子! あんたの隣に 敷けって言うたやろ!」
糸子「せやかて お互い 気ぃ遣うて よう寝んよって。」
ハル「何が気ぃ遣うや。 あんたらは 夫婦なんやで。」
糸子「へいへい!」
ハル「糸子!」
小原洋裁店
<そいでも 川本さん… いや 勝さんちゅうのは 奇特な人で うちが そんなんでもお構いなしで とにかく いつでも上機嫌。 どこにいてても 何やってても 上機嫌>
(笑い声)
ハル「どないしたんや?」
勝「それが 足の爪 切っちゃあったら…。」
(笑い声)
ハル「足の爪が どないしたんよ?」
勝「それが…。」
<けどまあ そうゆう人やさかい うちも おばあちゃんも 気ぃ遣わんでも済むんは ありがたい事でした>
糸子「足の爪一個で よう あんだけ笑えんな。」