居間
一同「いただきま~す!」
直子「熱い!」
糸子「う~ん!」
優子「うん おいしい!」
静子「う~ん! おいしいな!」
光子「うちの丸めた だんごやで。」
トメ「うちが買うてきた野菜やで。」
千代「う~ん!」
直子「おいしい! おいしいね。」
糸子「でか!」
優子「うわ!」
糸子「誰や これ?」
昌子「ほんまや!」
清子「うち ちゃうで!」
光子「誰 それ?」
千代「誰や!」
糸子「お母ちゃん ちゃうん?」
千代「知らん!」
優子「何や それ!」
千代「おいしいな!」
玄関前
節子「糸ちゃん!」
糸子「あ!」
節子「おはようさん。」
糸子「おはようさん! ちょっと待ってな。」
糸子「行こか!」
<疑いちゅうもんは いっぺん かかったら そない簡単に 晴れへんのかもしれん>
美代「はれ 糸ちゃん? 配給 行くんけ?」
糸子「うん。」
美代「ほうか。 よし! ほな 一緒に行こ!」
糸子「うん!」
<ほんでも やっていける。 うちを信じてくれる この人らは お父ちゃんが残してくれた 宝物です>