連続テレビ小説「カーネーション」第71回「薄れゆく希望」【第12週】

小原家

糸子「あっこまでアホや 思てなかった。 借金1万円て。」

八重子「せやけど アホやちゅうたら かわいそうや。 お父ちゃんも 早う亡くなって 旦那さんも 逃げてしもて ほんで お母ちゃんが また 体 弱いんやろ?」

糸子「知らんかった。」

八重子「奈っちゃん 誰にも 頼る事できんと たった一人で あの店 守ってきたんやし。」

糸子「せやけど…。 何で 頼れへんかってんて。」

八重子「うん。」

糸子「それが 悔しいて。」

八重子「そこが 奈っちゃんなんやなあ。」

オハラ洋装店

糸子「おばあちゃん? うん 元気やで。 あんな おばあちゃん 料理屋 いらん?」

<うちは 神戸のおばあちゃんに 持ちかけてみたもんの>

糸子「いや ごっつええ店なんや。 庭も広いし…。」

<今は 料理屋は いらんて 言われました>

居間

昌子「クロスズメバチの幼虫とサナギ しょうゆの付け焼きにする。」

(悲鳴)

昌子「ゲンゴロウ虫は 羽 足 頭をもいで 腹だけをしょうゆの 煎り煮にする。」

(悲鳴)

<…ちゅうぐらい どっこも ひもじい暮らししてんのに。 そら 料理屋なんか いらんわな>

オハラ洋装店

糸子「う~ん! う~ん! 何か 手ぇ ないかいな。」

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