連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第23話「1946-1948」【第5週】

小川家

ラジオ・平川『このごろ 盛んに進駐軍のラジオで 日本語の歌を歌ってるのを ご存じですか? 皆さんも お聞きになったことが あると思いますが こうなんです』。

(『ロンドン橋』のメロディーで)

平川♬『もしもし あのね なのね あのね』

澄子「どちらさん? あんた 毎日 ここにいてるねえ?」

安子「あっ…。」

澄子「うちに何か用?」

安子「い… いえ…。 す すいません。 あの… 仕事の帰りで…。」

澄子「仕事?」

安子「あ… あの…。 ごめんなさい。」

澄子「えっ?」

安子「これ!」

澄子「いや…。」

安子「どうも すみませんでした!」

澄子「何やの。」

(『英語会話』のラジオ)

闇市

ラジオ・平川『では 今日の英語の遊びは この辺にしましょう。 well, until tomorrow night, this is Hirakawa saying, good night, everyone』.

♬~(ラジオ『COME COME EVERYBODY』)

おぐら荘

<安子は 芋アメを少しでもおいしくするために 試行錯誤を繰り返していました>

<戦時中 亡き父 金太がそうしていたように 芋に乾燥麦芽を加えて 甘みを引き出すことにしました>

安子「おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。」

闇市

安子「ありがとうございます。」

「ありがとう。」

<よりおいしくなった芋アメは より売れるようになりましたが 麦芽の仕入れ代は ばかにならず… 安子は るいの健康だけを考えて 自分は ろくに食べずに 働いてばかりいました>

町中

ラジオ・平川『さあ もう一度 ぐるぐるぐるぐるっと回して ポンッと出たのは…』。

<仕事を終えると 『英語会話』が流れている家を探しては そっと耳を澄ませました>

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