連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第67話「1965-1976」【第14週】

大月家

回転焼き屋・大月

♬『まいにち まいにち ぼくらは てっぱんの うえで やかれて いやになっちゃうよ あるあさ ぼくは みせのおじさんと』

錠一郎「ただいま。」

るい「お帰り。」

♬『うみに にげこんだのさ』

錠一郎「まだ たい焼き売れてんねんな。」

るい「ホンマ いつまで続くんやろ…。」

♬『はじめて およいだ うみのそこ』

錠一郎「ええ曲やな…。」

るい「そうなん?」

錠一郎「うん。 みんなが心つかまれんの 分かるわ。」

♬『おなかの アンコが おもいけど』

賀茂川

ひなた「もう~ 結局 また 空き瓶探すしかないやん。」

一恵「ひなちゃ~ん!」

ひなた「あっ いっちゃ~ん!」

一恵「何してんの~?」

ひなた「空き瓶探し! あっ! あった! 一升瓶や。 30円や! えっ。 私が先に見つけたんえ!」

吉之丞「俺の方が先や!」

ひなた「うっ 離してえな。」

吉之丞「お前こそ 離せ!」

ひなた「うっ 離してえな!」

吉之丞「お前こそ… あっ!」

一恵「ひなちゃん!」

大月家

居間

一恵「おばちゃん! ひなちゃんのおばちゃん!」

るい「いっちゃん。」

一恵「ひなちゃんが… ガラスの瓶が割れて…。 ひなちゃんが… けが…。」

るい「ひなた…。」

錠一郎「あっ るい あかん。 走るな。」

ひなた「お母ちゃん。 ばんそうこう頂戴。 吉之丞が引っ張るさかい 空き瓶が割れてな。 びっくりして 転んでしもてん。 痛っ…。」

るい「はあ~。 よかった…。 顔 切ってたら どないしよか思ったわ。 はあ~ よかった…。 はあ よかった。 はあ~。」

洗面所

ひなた「お母ちゃん。」

るい「何?」

ひなた「今日は 心配かけて ごめんなさい。」

るい「もうええから はよ寝なさい。」

ひなた「うん。 おやすみなさい。」

るい「おやすみ。」

ひなた「お母ちゃん。 お母ちゃんのこれ 旗本退屈男みたいで かっこええな。」

玄関前

「こんにちは。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク