夜ドラ「ミワさんなりすます」(第23回)

廊下

スタッフ「これ 撮っとこうか。」

ミワ「えっ…。」

スタッフ「ああ… ごめんなさい ごめんなさい。 自然な動きでお願いできますか。」

ミワ「ああ… はい すいません。」

スタッフ「どうぞ 続けて下さい。」

ミワ「あの… もう終わりましたので!」

<ダメだ どこにいても映ってしまう!>

控え室

ミワ「はあ…。」

藤浦「お疲れさま。」

ミワ「あっ お疲れさまです。」

藤浦「撮影が押してて ごめんなさいね。」

ミワ「いえ。」

藤浦「時間になったら上がって下さい。」

ミワ「かしこまりました。」

藤浦「私は反対だったのよ。 この仕事。 密着取材なんて 今まで受けたことないし そんな時間があったら 台本を読んだり 資料を読んだりしたい人だったから。」

ミワ「はい…。」

藤浦「だって あれだけSNSに抵抗してて この取材は あっさり受けるなんて おかしいでしょ。」

ミワ「はい…。」

藤浦「でも 八海の中で 何か心境の変化があったみたい。 私には話してくれないけど。」

ミワ「藤浦さんにも お話しにならないんですね。」

藤浦「何か寂しいよね。 長い間 推してきた人に そっぽ向かれたみたいで。」

ミワ「推し… ですか。」

藤浦「そう。 そんな言葉 昔はなかったけどね。 向こうも私のこと 信頼してくれてると思ってたんだけど。」

<そうか… 考えてみたら 藤浦さんが八海サマの 最初のファンなのかもしれない。 そりゃ 藤浦さんだって心配ですよね>

書斎

(ノック)

ミワ「ミワです。」

八海「どうぞ。」

ミワ「失礼します。 葉書が届いておりました。」

八海「ありがとうございます。 ミワさんも 慣れない業務で疲れたんじゃないですか?

ミワ「まだ始まったばかりなので。」

八海「お仕事を増やしてしまって 申し訳ないです。」

ミワ「いえ…。 あの 一つ伺ってもいいですか。」

八海「今度は ミワさんの密着取材ですね。 どうぞ。」

ミワ「私の家で 八海さんがおっしゃったこと… なんですが。」

回想

八海「そろそろ… 俳優をやめようかと。」

回想終了

八海「あの時 私 何か言いましたか?」

ミワ「え? いや その… すいません。」

(ノック)

ディレクター「スタンバイできましたので お願いします。」

八海「はい。 すいません 次がありまして。」

<えっ どうして…>

<私なんかが これ以上 八海サマの心に立ち入ってはいけないって ことですよね>

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