連続テレビ小説「なつぞら」第106話「なつよ、どうするプロポーズ」【第18週】

亜矢美「乾杯!」

坂場 なつ「乾杯!」

なつ「ありがとうございます。」

坂場「よろしくお願いします。」

亜矢美「あ~ しみる…。 本当よかったね なっちゃん。」

なつ「ありがとうございます。」

亜矢美「イッキュウさん ご家族には?」

坂場「あ… まだ何も話していません。」

亜矢美「そう… じゃ そっちにも 普通じゃない挨拶に行かないとね。」

なつ「それだけど… 私で大丈夫なのかな?」

坂場「何が?」

なつ「戦災孤児だった過去とか 気にされないかなって…。」

坂場「どんな過去だろうと大丈夫です。 あなたが ゴジラでも大丈夫ですよ。」

なつ「それは 地球がダメでしょ。」

亜矢美「ハハハ… イッキュウさんだよ。 そんなこと ごちゃごちゃ言う親に 育てられたような人じゃないっしょ。」

なつ「だけど…。」

坂場「そんな心配はしないで下さい。」

亜矢美「で お父様 お母様 何なさってんの?」

坂場「父親は大学教授です。 考古学を研究して教えています。」

亜矢美「考古学?」

坂場「はい。 母親は師範学校の元教師で 僕が生まれた時には専業主婦でした。」

亜矢美「はあ… ごきょうだいは?」

坂場「兄が2人と 姉が1人います。 僕は末っ子です。 2人の兄は 医者と弁護士をしています。 姉は やはり教師です。」

なつ「すごい…。」

亜矢美「咲太郎が ふびんに思えてきたわ。」

なつ「私まで怖くなってきました…。 ゴジラの方が まだ歓迎されそう。」

坂場「いや… 医者といっても 今は 田舎の診療所にいるし 弁護士といっても 国選弁護人ばかりしているし 万が一 お金持ちに思われたら 困るんだけど お金には 全く縁のない家なんです。 だけど 僕は絶対 君に ふびんな思いはさせないから。」

なつ「うん…。」

亜矢美「私は お邪魔かな?」

なつ「そんなことないです。」

坂場「そんなことはないですから。」

亜矢美「そんな真面目に答えないでちょうだいよ。 もう…。」

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