連続テレビ小説「なつぞら」第106話「なつよ、どうするプロポーズ」【第18週】

坂場「それじゃ そろそろ帰ります。」

亜矢美「もう?」

坂場「明日もあるので。」

なつ「あっ 電車なくなっちゃうしね。」

坂場「うん。 あっ あの…。」

亜矢美「あ~… いいから いいって。 志ある貧乏人から お金なんて頂きませんよ。」

坂場「いや でも…。」

亜矢美「そのかわり なっちゃんをお願いね。 泣かせないでよ。」

坂場「はい。 それじゃ すみません。 ごちそうさまでした。」

亜矢美「はい。」

なつ「気を付けてね。」

坂場「うん。 じゃ おやすみ。」

なつ「おやすみ。」

なつ「何ですか?」

亜矢美「なっちゃん… 今が一番きれい。」

なつ「知りませんよ!」

亜矢美「おめでとう!」

東洋動画スタジオ

<しかし 映画製作は その後 スケジュールは やはり遅れてゆきました。>

作画課

坂場「ダメです! カット割りで アクションを ごまかさないで下さい! この絵コンテどおりに カメラの前で 実際に起きていることを見せるつもりで リアルなアクションを描いて下さい。」

下山「でも それじゃ 見てて ワクワクしないって。」

坂場「絶対に ワクワクしますよ。 実写では 絶対にできないことも アニメーションなら リアルに見せられるんです。 実写のように ごまかす必要はないんです。」

下山「ごましてはないけどさ…。」

<そして 翌年の春は過ぎ ようやく完成したのは夏でした。>

映画館

<映画は すぐに公開されましたが… 不入りに終わったのです。 なつよ 大変だ こりゃ…。>

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