柴田家
しばた牧場
<なつが まとまった夏休みを取れたのは 9月に入ってのことでした。>
優「あっ 牛さんだ。」
なつ「そう あそこが ママの家。 おじいちゃんと おばあちゃんと ひいじいちゃんたちのいる家だよ。 前 来た時は ちっちゃかったから 覚えてないよね。」
優「広いね。」
なつ「広いでしょ。」
優「お馬さんもいるの?」
なつ「いるよ。 会いに行こうか。」
優「うん!」
台所
なつ「ただいま。」
砂良「あっ なっちゃん お帰り。」
なつ「砂良さん ただいま。」
砂良「あっ 優ちゃん! 大きくなったね。」
優「ただいま!」
砂良「お帰り 優ちゃん。」
剛男「着いたのかい。」
なつ「あ… ただいま。」
剛男「お帰り。」
富士子「お帰り。」
なつ「分かる?」
富士子「優ちゃん お帰り!」
優「おばあちゃん ただいま!」
なつ「優 あんた おばあちゃんのことは覚えてたの? 2歳の時に会ったっきりなのに。」
富士子「そりゃ覚えてるさ。 ねえ? ばあちゃんのことは絶対に忘れないって 約束したもね!」
優「うん。」
剛男「ほら じいちゃんのとこさも おいで ほら。 え… 優ちゃん じいちゃんのことは覚えてないのかい!?」
詰め所
なつ「ただいま。」
一同「おお!」
なつ「じいちゃん ただいま。」
泰樹「うん… お帰り。」
悠吉「お帰んなさい なっちゃん。」
菊介「やっと来たか。 今か今かと待ってたもね。」
照男「連絡すれば 駅まで迎えに行ったのに。」
なつ「あ… そこまで バスで来て… 優と歩きたかったから。」
(笑い声)
泰樹「優! おいで… おいで。」
なつ「え… なしたの? てれて…。 じいちゃん 怖くないしょ? 優の名前 付けてくれた人だよ。」
泰樹「優 おいで…。」
なつ「ただいま。」
泰樹「お帰り 優。 おいで…。」
悠吉「ハハハハハ…。」
泰樹「重くなったな。」