連続テレビ小説「なつぞら」第144話「なつよ、この十勝をアニメに」【第24週】

茜「お久しぶりです。」

神地「茜ちゃん!」

なつ「茜さん!」

坂場「お待ちしてました。」

麻子「マコプロへ ようこそ。」

桃代「茜さんが来てくれるなんて夢みたいね。」

茜「だいぶ 腕は鈍ってると思うけど…。」

麻子「茜ちゃんなら大丈夫よ。」

なつ「お子さんは お母さんに預けるんですか?」

茜「うん そう。 とうとう 私の母を説き伏せて しばらく 家にいてもらうことにしたわ。 人手がなくて困ってるって聞いて この仕事は ちょっと やってみたくなったのよ。 作品が面白いもの!」

なつ「ありがとう 茜さん!」

茜「まあ 私が働けるのは夕方までだけど。

なつ「大歓迎です! ハハハ…。」

茜「神っち 下山さん ちょっといい?」

下山 神地「はい。」

<こうして 茜さんも仕事に復帰し 1週間に1本仕上げるという 目の回るような忙しい日々が 続いてゆきました。>

石沢「回収 行ってきます!」

桃代「お願いします。」

<そして その日曜日 その日も 休めずに働いていました。>

玄関前

麻子「お~ 上手 上手。 あ~ ごめん ごめん…!」

優「ありがとう。」

麻子「ちょっと待って! あ… もしかして ここが 何を作ってるところか知ってる?」

千夏「ソラ?」

麻子「そう! やっぱり 知ってて来たの? ここ 見に来たの?」

千夏「はい… ソラが大好きです。」

麻子「ああ… うれしい! あ… そうだ ちょっと いらっしゃいよ。 ね。 どうぞ。」

作画室

麻子「みんな この子が ソラのファンなんだって! ここ 見に来てくれたんだって! どうぞ どうぞ 入って 入って…。」

坂場「いらっしゃい!」

麻子「モモッチ 何か あげてもいいセル画を持ってきて。 これね セル画っていうんだけど 持ってく?」

千夏「えっ いいんですか?」

桃代「どうぞ。」

千夏「わあ!」

麻子「おうちは この近くなの?」

千夏「いいえ。」

麻子「遠いの? 一人で来たの?」

千夏「お母さんと」

麻子「えっ? どこにいらっしゃるの?」

千夏「向こうの道で待ってます。」

麻子「やだ 私 勝手に連れてきちゃった…。」

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