連続テレビ小説「なつぞら」第78話「なつよ、“雪月”が大ピンチ」【第13週】

おでん屋・風車

1階店舗

昭和34年(1959)年5月

<そして それから また一年。 なつは 動画の仕事を続けました。 だけど まだ ポスターや映画に なつの名前が出ることはなく その一年で 変わったことと言えば これでした。>

(電話の呼び鈴)

なつ「はい もしもし 風車です。」

『北海道音問別4141番からです。 お待ち下さい』。

なつ「はい…。」

<電話によって 十勝と新宿がつながったのです。>

富士子『もしもし なつ?』

なつ「母さん? おはよう。」

富士子『おはよう なつ。』

一同『おはよう!』

富士子『聞こえた?』

なつ「うん。」

富士子『今年はどうなの? なつ 帰ってこれんのかい?』

なつ「あ…。」

菊介『帰ってこい!』

明美『帰ってきて!』

剛男『なつ 帰ってこい!』

照男『帰ってこい なつ!』

なつ「そだね… よし 今年は帰る!」

(拍手と歓声)

一同『なっちゃん! なっちゃん! なっちゃん! なっちゃん!』

富士子「楽しみにしてるよ。」

<ああ なつよ 目まぐるしく変わりゆく月日の中で 来週に続けよ。>

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