連続テレビ小説「ちむどんどん」114話「豚とニガナは海を越えて」

玄関前

歌子「ありがとうございました。 また起こしください。」

暢子「ありがとうございました。」

慌ただしく ひとつきが過ぎようとしていた頃。

店内

暢子「すいません お待たせしました。」

歌子「どうぞ。

藤田「沖縄そば 2つ。」

歌子「かしこまりました。 沖縄そば お二つ。」

暢子「はい。」

矢作「はいよ。」

客「失礼します。 沖縄そばねえ…。」

藤田「いや うまくて腰抜かしますよ。」

客「ん~。」

歌子「お待ちください。」

矢作「沖縄そば 2つ。」

歌子「はい。」

矢作「おい 座ってろ。 何回も言わせんな。」

暢子「はい。」

客「ん~…。」

暢子「ありがとうございます。 また どうぞ。」

客「うまい。」

矢作「おい。」

暢子「あっ すいません 座ります。」

矢作「違えよ。 気付かねえか?」

暢子「えっ 何が?」

歌子「暢ネーネー よく見て。 お客さん。」

客「ん~ おいしい。」

客「ハッハッハッハ…。」

暢子「えっ 知らないお客さんばっかり…。 知らないお客さんで 満席になった。」

客「ん~ おいしい。」

客「沖縄そば 最高!」

客「おれ おいしい。」

客「いや~ どれも おいしいですね~。」

客「うまい。」

玄関前

客「ごちそうさま。」

客「おいしかったです。」

暢子「ありがとうございました。」

故郷 やんばるを離れて8度目の冬。 暢子は おなかの子と一緒に 夢を一つ かなえました。

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