連続テレビ小説「ちむどんどん」16話「青春ナポリタン」

サンセットバーガー

(ドアベル)

マスター「フライドポテト!」

智「はい! ジャガイモなら 安く仕入れられるし 絶対 売れると思います。 ずっと考えてたんです。 原価を抑えた もう一品のメニューが出せないかって。」

マスター「だけど 誰が どこから仕入れるわけ?」

智「全部 俺がやります。」

マスター「全部 一人で?」

智「そのかわり 結果出したら 給料アップしてもらえます?」

(ドアベル)

マスター「アイ 我那覇さん!」

我那覇「よっ!」

マスター「とりあえず やってみ。 うん。 給料の件はよ 結果次第で考えるよ。」

智「ありがとうございます。」

マスター「お久しぶりです。」

我那覇「どうも。」

マスター「また ヤマトに?」

我那覇「東へ西へ 大忙し。」

(笑い声)

賢秀「頑張るな~。 ちょっこっとの給料のことで。」

智「アイデアで勝負するしかないさぁ 俺たち貧乏人は。」

賢秀「あ~っ コツコツ地道に働いても たかが知れてる。 これからは バ~ンと契約を結んで ドカ~ンと もうける時代。」

智「契約って 何の?」

賢秀「だからよ。 子豚を 安く たくさん買って 大きく育てて 高く売りつけるとか!」

智「結構 地道だな。 そんな金 元手がないだろ。」

賢秀「だからよ。 でも 金は天下の回りものヤサ! もっと ビッグな夢を持て ビッグな夢を!」

山原村共同売店

暢子「このナポリタンって おいしいのかねぇ。 食べてみさいさ。 ケチャップ味なんだね。 東京のレストランでは 食べられるのかねぇ。」

早苗「ちょっと! 暢子 うちの話 聞いてる?」

暢子「アイッ ごめん ごめん…。」

早苗「産業まつりのヤング大会には 北部の5つの高校が お店出すんだけど 地元の特産品を使った料理で 腕を競うわけ。 それで 優勝候補は 誰が見ても 南山原高校。」

暢子「うん。

早苗「今年は うちの学校で開催だから 絶対に負けたくないわけさ。」

暢子「うん。 どんなして勝ち負けを決めるわけ?」

早苗「来場者に作ったものを 食べてもらって その来場者の投票で 結果が決まるわけ。」

暢子「アイ… たくさんの人に 食べてもらわんと 勝てないね。」

早苗「うん。 呼び込みも頑張るさ。」

暢子「ああっ。」

早苗「喉 喉の体操しなきゃ。」

優子「いつもありがとうね。」

優子「何を頑張るって?」

早苗「暢子に 料理部の出店 手伝ってもらうことになって。」

善一「おっ ヤング大会の?」

暢子「はい。 もやもやーしてるより とにかく体を動かすことにしました。」

善一「もやもやー?」

優子「足 引っ張らんでよ。」

善一「あっ ちょ ちょっと待って。 暢子 内間食品に 就職希望 出したよね?」

暢子「この前 面接 受けてきましたよ。 結果は まだですけど。」

善一「来るよ ヤング大会。」

早苗「内間食品の人?」

善一「うん。 北部産業まつりは やんばる中の会社が 協賛して 開催されるからね。」

早苗「会社の人にアピールする大チャンス!」

暢子「おお~! 優勝も 就職も決めて 一石二鳥ヤサー!」

早苗「暢子 チバリヨー!」

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