連続テレビ小説「ちむどんどん」31話「ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ」

山原村共同売店

石川「縁談? 俺の意見は… 関係ある?」

回想終了

金吾「ハニー? ああっ こんな所で 何をしてるのかね?」

良子「店番が終わったら 学校へ行って テストの採点。 あなたの相手をしている暇は…。」

金吾「プロポーズの返事は 急がない。 でも 俺は信じてるさ。 何でかって? 俺たち2人は 赤い糸で結ばれてる。 人生を共に歩む 運命にあるから。」

良子「うちは 料理も下手くそだし。」

金吾「家事なんか しなくていい! 洗濯も 掃除も お手伝いさんを雇えばいい!」

良子「仮に 結婚したとしても 仕事は…。」

金吾「続けてもらって構わない。」

良子「それに うちは…。」

金吾「ほかに 好きな男がいるわけ?」

良子「…」

金吾「構わんよー それでも。」

良子「えっ?」

金吾「その男は 良子さんと 結婚する気があるわけ?」

良子「…」

金吾「俺は そんな男に負けない! 結婚と恋愛は違う! 結婚は ほれてするより ほれられてする方が 幸せになれる。 俺の 良子さんに対する愛の深さ 愛の大きさは 誰にも負けない! だから良子さん 俺と…。 俺と結婚してください。」

新垣「ゆーしぇーさ。」

(拍手)

安室「ハイカラー。」

新垣「『愛の大きさは誰にも負けない』って うちも言ってもらいたいさぁ。」

安室「ヤサヤサ。 誰でもいい。」

山原小中学校

(電話の呼び鈴)

暢子「☎『あっ ネーネー? テストの採点してるって お母ちゃんに聞いて。』」

良子「暢子 元気ね?」

暢子「ん? うちは 元気モリモリ。 あっ それより ネーネーの結婚話は どうなってるわけ?」

良子「大丈夫。」

暢子「大丈夫って どういう意味?」

良子「うちのことより そっちは? さみしくて 毎晩 泣いてるんじゃないの?」

暢子「アキサミヨー。 忙しくて 泣く暇もない。」

良子「何か 嫌なことあった?」

暢子「ううん。 職場も下宿も みんないい人で 何も心配ないよ。 ネーネーは? もし 悩んでることとか 困ってることがあったら…。」

良子「困ってることなんかない。 自分のことは ちゃんと自分で決めるから。」

暢子「なら いいけど。 何かあったら いつでも…。」

良子「電話代 もったいないから切ろうね。 お世話になってる皆さんによろしく。 じゃあね バイバイ。」

沖縄料理店・あまゆ

暢子「何か 手伝いま~す。」

順次「うん。」

トミ「うん。」

(戸が開く)

順次「あっ 三郎さん。 今日 随分早いですね。」

三郎「うん。 暢子ちゃん やんばるから客人だ。」

暢子「ハッ…! 智~!」

智「暢子~!」

暢子「アキサミヨー! 何で?」

智「食品卸の店に 住み込みで働けることになって。」

暢子「まさかやー!」

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