良子「そっか そうだったね。」
暢子「だから お母ちゃんに聞いて。 うちは もう ペペロンチーノで 頭がいっぱいだわけ。」
良子「ペ… ペペロン?」
暢子「負けたら 仕送りも出来なくなるから。」
良子「よく分からんけど お金のことはネーネーに任せて。 暢子は 暢子のやりたいことを頑張って。」
暢子「ネーネー 何か無理してない?」
良子「あ~ 十円玉なくなる。」
☎(不通音)
暢子「ネーネー…。」
暢子「そうだ! あれだ!」
海
沖縄料理店・あまゆ
暢子「うん!」
比嘉家
善一「本日は え~ お日柄もよく。 ええ もう よくご存じと思いますが 喜納銀蔵さんのご嫡子の 金吾さん。 喜納製糖工業株式会社の専務専務さんで。 こちら 比嘉家ご長女の良子さん。」
両家の顔合わせ。 この晴れの日に 誰も予想していなかった事態が 訪れようとしていました。