一同「お~!」
愛「それが ピザ・マルゲリータです。」
暢子「デージちむどんどんする~!」
愛「冷めないうちに どうぞ。」
和彦「よし 頂こう。 頂こう。」
一同「頂きま~す!」
暢子「ん~ おいしい~!」
田良島「青柳。」
和彦「はい。」
田良島「これの どこが新しいんだ?」
和彦「えっ…? はい。」
田良島「イタリア北部 ミラノ出身の料理人が 何で ピザなんだ? ピザは イタリア南部の料理 北部出身のタルデッリが 強い思い入れを持つのは 何らかの理由でもないかぎり おかしい。」
暢子「イタリアでは 北と南で 食べるものが違うんですか?」
田良島「そんなことも知らずに取材したのか?」
和彦「すいません…。」
田良島「いつ どこで 誰とピザを食べたか なぜ 最後の晩餐にしたいのかは 聞いてるよな? 聞いてるよな?」
和彦「聞いたんですが 答えてくれなくて…。 時間も 超えていたので。」
田良島「それを聞きだすのが 俺たちの仕事だろ。」
和彦「そのかわり 料理と文化についての話は…。」
田良島「肝心なこと聞かなきゃ 意味ないだろ。 新聞は お前の意見発表の場じゃない。 この企画は まず アレッサンドロ・タルデッリとういう人間を 読者に伝えられるかどうかだろ! 追加取材を申し込め。」
和彦「はい。」