連続テレビ小説「ちむどんどん」46話「あの日、イカスミジューシー」

控室

矢作「悔しいけど やっぱり シェフがストーブ前だと安心だよな。 腕は一流。 人柄もいい。 気配りもできる。」

暢子「シェフは 独立とか 考えたことないんですかね?」

矢作「ああ… 10年くらい前に 一度独立して 失敗して 出戻ったらしい。」

暢子「アキサミヨー。 そうなんですか?」

矢作「うん。」

ホール

淀川「これ 本当に君が?」

暢子「どうですか?」

淀川「通い続けて12年 今日のミネストローネは 今までで 一番…。 おいしい。」

暢子「まさかやー! しんけん?」

淀川「お客様への態度と言葉遣いが悪い。 マイナス10点!」

暢子「アゲ。 だけど 90点なら合格ですよね。」

淀川「謙虚さに欠ける。 マイナス20点。」

暢子「アイヤー。 100点が あっという間に70点さー。」

淀川「(笑い声)」

厨房

房子「暢子さん。」

暢子「すいません。 お客様への態度には 気を付けます。」

房子「2週間以内に 新しい 店のメインとなるメニューを提案して。 合格したら ストーブ前を とりあえず 1か月任せる。」

暢子「アキサミヨー。 ついに うちが ストーブ前? 分かりました!」

沖縄料理店・あまゆ

順次「つまり お店の 新しい看板メニューを考えたら…。 晴れて フォンターナの 4番バッターに?」

トミ「考えるだけじゃ駄目でしょ。 オーナーが食べて おいしいと思ってくれないと。」

暢子「肉か 魚か それともパスタか…。」

(電話の呼び鈴)

暢子「もしもし あまゆです。 アイ お母ちゃん? どうしたわけ? こんな時間に。」

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