青柳家
暢子「うん。」
和彦「酸っぱ!」
暢子「冬になったら熟して 黄色くなって すごく甘くなるわけ。 いろんな料理に シークワーサーをかけて食べるんだよ。」
和彦「冬か… もう東京にいるな。」
暢子「いつ東京に帰る?」
和彦「運動会が終わったら。」
暢子「連れていって! 東京には おいしいものが たくさんあるんでしょ?」
和彦「中学を卒業したら アメリカの高校に行くかもしれない。」
暢子「アメリカ? 何で?」
和彦「僕は もっと広い世界を 見てみたいって思ってて。」
史彦「父さんは どってでも構わない。 自分で決めたらいい。」
暢子「いいはず。 うちも世界中のおいしいもの 全部 食べてみたい!」
史彦「暢子ちゃん 今度の日曜日 レストランに行ってみる?」
暢子「レストラン? アメリカの?」
史彦「那覇のレストラン。」
レストラン
受付「いらっしゃいませ。」
史彦「予約した青柳です。」
受付「青柳様 お待ちしておりました。 どうぞ こちらへ。」
良子「すご~い。」
賢秀「アイヤー。 何か これ。」
暢子「うわ~ ちむどんどんする~!」