連続テレビ小説「ちむどんどん」53話「ポークとたまごと男と女」

オーナー室

暢子「今日は 大きなトラブルもなく 回せたと思います。」

房子「このままだと シェフ代行 失格。」

暢子「失格? どうしてですか?」

房子「自分で考えたら? 休み明けが 最後のチャンス。 それまでに 答えを考えてきなさい。」

(ドアが閉まる音)

暢子「(心の声)答え…。」

沖縄料理店・あまゆ

智「つまり 書いた記事を 載せたいと言い張れば 和彦の立場は悪くなる。」

愛「和彦が 局長を 殴ったことにされてるからね。」

暢子「でも 先に手を出してきたのは 上司でしょ?」

智「上司や取引先相手に 簡単に ケンカできないさ。」

暢子「そんなの分からん! 何でか あれこれ 腹の立つことばっかりさ…。」

トミ「余りものだけど よかったら食べて。」

暢子「ポークたまご! デージおいしそう!」

和彦「ありがとうございます。」

愛「ありがとうございます。」

智「食いもの見ると すぐ機嫌が直る 分かりやすい女ヤッサ。」

暢子「おいしいものを食べるのに 女も男も関係ない。」

智「で 和彦は どうしたわけ? これから。」

和彦「このまま 泣き寝入りするつもりはない。 男の都合で 女を『専業主婦』という型に はめるべきじゃない。 男も女も それぞれ あるがまま 尊重されて 大切にされる世の中で あるべきなんだ。」

暢子「よく分からんけど うちも そう思う。」

愛「近頃は 働く女性も増えてるしね。」

和彦「『おふくろの味神話』なんて 女性を 台所に縛りつける理想像にすぎない。」

愛「さあ 議論は その辺にして 頂きましょう。」

暢子「賛成!」

愛「はい。」

和彦「ありがとう。」

暢子「頂きます。」

和彦 愛 智「頂きます。」

暢子「アキサミヨー。 うちのポークが 少ない。」

愛「あっ ごめん。 男の人の方が いっぱい食べると思って。 よかったら 私のも食べて。」

和彦「僕のもあげるよ。」

智「暢子 愛ちゃんが 分けたとおり食べれ。 男は 女より体がでかい。 たくさん食べて 当たり前。」

暢子「うちは 男よたくさん食べる!」

愛「ごめんね 私が余計なこと しちゃった。」

暢子「愛さんは 悪くない。 智の態度が 気に入らないわけ。」

智「たかがポークで むきなるな。 女は 愛嬌 愛ちゃんを見習え。」

暢子「何で 愛嬌がないといけないわけ? 女も 男と同じように働けるし ポークも食べる!」

智「だけど 実際 結婚すれば 女には 出産も子育てもある。」

和彦「いや それはどうかな。 出産と子育てだけが 女の幸せとは限らないよ。」

愛「それは 私も そう思う。 仕事が生きがいの女性がいても いいと思う。」

智「今は 夢を追いかけてもいい。 だけど いずれは結婚して 子供を産んで…。」

暢子「嫌だ! うちは ず~っと仕事を続ける。」

智「あっ ちょっ やめれ。 これは 俺の。」

暢子「あ~! ぽってかす。」

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