沖縄料理店・ちむどんどん
暢子「前職は 横浜のホテルで 厨房?」
「ウチナーンチュは 俺一人。 デージ苦労サンドー。」
暢子「あっ どんな料理を 担当されてたんですか?」
「あっ しょこは 皿(しゃら)洗いで1か月。 だけどよ 巣鴨(しゅがも)の寿司(しゅし)屋には 3(しゃん)か月いたからよ フッフッフ…。」
暢子「しゅが… しゅし…。」
「巣鴨(しゅがも)。 巣鴨。」
暢子「巣鴨!」
「しょう しょう しょう…。 で お寿司(しゅし)。 お寿司。」
営業先
和彦「今 おっしゃった原稿料は 取材の経費込みということですか?」
「全て 込み込み。 不満?」
田良島「青柳は 学芸部時代も 骨太な記事を書く記者で 実力は 保証します。」
「いくら新聞で実績があっても うちは 週刊誌だからね。」
沖縄料理店・ちむどんどん
暢子「沖縄料理は 食べたことありますか?」
「板前人生50年。 魚を見る目には 自信がある。」
沖縄料理店・あまゆ
店内
三郎「しかし そいつは困ったなあ。 俺の方でも 知り合い 当たってみるよ。 沖縄料理の経験があるやつ。 まあ ウチナーンチュがいいんだよな?」
暢子「沖縄出身じゃなくても いいんです。 沖縄料理の経験がなくても 構いません。 料理人として 幅広い知識と 腕があって 料理にまっすぐな人であれば。」
順次「ヤサ! 灯台デモクラシー! フォンターナの二ツ橋さん スカウトしよう。」
トミ「できるわけないでしょ!」
暢子「ほかのお店で働いている人を 強引に 引き抜くようなことは したくないんです。」
順次「であるよね。」
「食い逃げだ! 捕まえろ!」
三郎「ん? どうした。」
玄関前
矢作「やめろ!」
「おとなしくしろ!」
三郎「おい どうした?」
「会長!」
「会長!」
「三郎さん。」
暢子「矢作さん!?」
矢作「まさかやー!」