夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第7回)

@DESIGNPRO

「野本さん。」

野本「はい。」

「これもすいません お願いします。」

野本「あ~ 了解です。」

佐山「この時期になると 正直 クリスマスとか恨みたくなりますよね。 何か 年末に向けて やたら忙しいだけで…。」

野本「ですよねえ。 残業も続いてますし こたえますよね。」

佐山「あっ もう今週末ですねえ クリスマス。」

野本「あ~ 確かに もうそんなかぁ。」

佐山「何か するんですか?」

野本「え?」

佐山「クリスマスは。」

野本「私は… 家で ごはん作るだけですけど。 あの 同じマンションの隣の隣の部屋の方と 今 ちょっと仲よくなっていて 一緒に うちで ごはん食べたりしてて。」

佐山「え!? どういうことですか それ。」

野本「なかなか ないですよね。」

佐山「え 同じマンションの人と おうちで一緒に?」

野本「はい。」

佐山「クリスマスも その人と過ごすってことですか?」

野本「はい そうなんです。 その方が… すごい… すごくおいしそうに ごはんを食べて下さる方なんですよ。 それを見ていると こちらも幸せな気持ちに させてもらえるというか…。」

野本「あ その 食べてもらえるのは うれしいんですけど それだけじゃなくて すごい… すっごくいい人なので 居心地もよくて 落ち着くというか…。」

佐山「野本さん。」

野本「あ~ すいません べらべらと。」

佐山「何か 恋してるって感じですね。」

野本「こ…?」

佐山「楽しそうですね~。 そういう出会いもあるんだな~。」

野本「恋? いや あの だって その人は…。」

森岡「佐山さん!」

佐山「はい。」

森岡「ごめん さっき送ったやつ データ間違ってたみたいでさ。」

佐山「えっ!?」

森岡「ちょっと再送って言われちゃって。」

佐山「どれですか?」

森岡「いい? ちょっと。」

佐山「ごめんなさい。 また続き 今度。」

野本「はい。」

道中

「クリスマスケーキのご予約 受け付けております。」

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