台所
勝子「あ~ あ~っ。」
祥子「お母さん。」
勝子「…何?」
祥子「わざとですよね 私だけ 悪者っていうか 文句 言ってるように 見えないように わざとですよね?」
恵理「そうなの? そうか…。 うまくいってるんだ 祥子ちゃん お嫁さんとして…。」
勝子「ダメなところも 気に入らないところも たくさんあるよ 祥子ちゃんは。」
祥子「え?」
勝子「当たり前さ そんなの…。」
祥子「はい…。」
勝子「でもね 苦しい時は 私は 祥子ちゃんの味方になる。 私も おばぁに そうしてもらったから…。 どんなに それが うれしかったか…。 だから 同じように しようと思ってた訳…。」
祥子「お母さん。」
勝子「…うん。 でもね あいつら 調子に乗ってるのも 確かさ。 少し 反省させたほうが いいよ…。 うん。 沖縄の男はね 甘ったれさ…。」
ハナ「だからよね。」
勝子「うん。」
恵理「ま… 文也君は 沖縄の男じゃないし…。」
勝子「裏切る訳?」
恵理「え? 裏切るとか そんな…。」
(笑い声)
恵理「飲んで。 乾杯しよう!」
4人「乾杯!」
居間
(女達の笑い声)
台所
勝子「は~っ。 そうさ…。 もう少し 分からせたほうが いいよ。 うん。 よし…!決めたあ!」
恵理「え 何を?!」
翌朝
(ラジオ体)「操第一! ♪~手を前から 上にあげて 背伸びの運動から はい 1 2 3 4 5 6 手足の運動!」
こはぐら壮
文也「はい もしもし? …あ 恵理。 …あぁ。 はぁ?」
古波蔵家
恵理「いや 何か分からないけど そういう事になってしまったから。」
勝子「恵理!」
恵理「はい。」
文也☎「なってしまったから」って?」
こはぐら壮
文也「…『はい』?」
古波蔵家
恵理「とにかく ごめんね。 ごめんね じゃあね。」
祥子「何で こんな事に なってしまうの 恵理?」
恵理「私も分からんさ。」
勝子「グジュグジュ 言わない!」
(祥子 恵理)「はい。」
一風館
グアテマラ
真理亜「あ~ぁ…。 書けない…。 あ~ あ~。」
真理亜「(悪寒)えっ…? 」
真理亜「(息遣い) この感じ… ひょっとして…。」
古波蔵家
2人「はあ…?」
ハナ「おばぁは 行かなかったさ。 なぜかというとね 大事な用事があるからさ。」
ハナ「ちょっと 出かけてくるねえ。」
一風館
サロン
容子「ど… どうしたの?」
真理亜「いや… 何か 嫌な予感が…。」
柴田「『…嫌な予感』?」
真理亜「そう。 …あいつが。 あいつが…。」
恵理「こんにちは!」
一同「え~っ!」
恵理「あ~っ! どうも 皆さん お久しぶりです! どうも! お~ 懐かしいさあ!」