一風館
ハナ✉『5月5日 那覇 古波蔵家へ いらして下さいね。 待っているからねえ。 交通費は 自分持ちさ。 おばぁ』
静子「恵達君 これ 何なの?」
恵達「さあ おばぁの事は 僕に聞かれても よく分からないですよ。」
静子「あ そうか。 そうだよね…。 でも なんだか 楽しそう。 ね?」
恵達「そうですかねえ。」
容子「沖縄か…。 久しぶりだよね。」
柴田「そうですよねえ。」
みづえ「『5月5日』あらあら… 島田さん 大心さんの帰ってくる日。」
容子「あら どうするの?」
真理亜「ちょ… ちょっと。 もう みんな すっかり 行く気でいるんだから。」
容子「行かないの? 留守番?」
真理亜「…それは ヤだ。 い… いくわよ。」
北栄総合病院
訪問看護科
祥子「全員に届いてるんですよ。」
恵理「何だろうね。」
遥「でも 何か 楽しそう。 私 那覇には行ったことないし。」
奈々子「久しぶりに 旦那の顔 見ておくか…。」
文也「でも 何だろうね。」
聡子「ねえ~ こんなの届いてるんだけど…。」
恵理「あ~っ。」
聡子「私… この日… 会議で ダメなのよね。」
廊下
秀美「何だろう…。 誰かに 忘れられてるような気がする。」
そして ついに その日が やってまいりましたねえ
古波蔵家
恵文「何なのかねえ…。 一体 おばぁは 何を 始めようとしている訳?」
勝子「さあ… 聞いても 私には 教えてくれない訳…。」
恵文「ふ~ん。 全く 年とれば とるほど 強くなるからねえ うちの おばぁは…。」
勝子「であるねぇ。」
恵文「でも まあ みんなが来て 楽しいのは うれしいさ。」
勝子「…うん。」
島袋「ただいま!」
勝子「あぁ お帰り!」
島袋「恵尚! あんた ご機嫌だね。」
恵尚「当たり前だろ! もうすぐ いとしの嫁さんに会えるから…。」
誠「俺も もうすぐ いとしの 恵理に会えるからなぁ。」
流美子「(せきばらい)」
誠「…すみません。」
勝子「バカだねぇ。」
恵文「ハッハハハ。 ほらっ 入んな!」
恵尚「はい…。」
島袋達「お邪魔します!」
島袋「おばぁは どこに 行ったんですか?」
勝子「さあ…。」
恵理「ただいま!」
真理亜「あ~あ!」
ハナ「皆さん お待たせして 悪かったねえ!」
恵尚「おばぁ…。」
勝子「お母さん…。」
ハナ「重大発表だからねえ。 さぁ はよ はよ。」