辻内家
玄関前
恵理「ああ… 愛子ちゃん」
玄関
恵理「こんにちは!」
リビング
平野「困りましたね 愛子ちゃん 学校に来ても いつ 居なくなるか 分からないし 授業中も 全然 集中していないし」
美帆子「そうですか…」
平野「私が 話しましても『学校なんか どうでもいい お母さんと居たいんだ』って そう言うだけなんです 事情が 事情なだけに 私も あまり厳しくは 言えませんし でも このままじゃ…」
美帆子「申し訳ありません 私から よく言い聞かせますので…」
玄関
美帆子「あぁ… 恵理ちゃん」
恵理「どうも」
リビング
恵理「大丈夫ですか?」
美帆子「ねえ 恵理ちゃん」
恵理「はい どうかしました?」
美帆子「わがままっていうか… メチャクチャ 言ってみようかな?」
恵理「…はい?」
美帆子「ずうずうしいし ものすごい 勝手なお願いなんだけど 駄目なら 駄目って言ってね」
恵理「…え?」
美帆子「お願いします 愛子なんだけど…」
某所
静子「じゃ 次は 7時ね よろしくね どうも お疲れさま」
恵理を見かける静子
静子「あ… 恵理ちゃん そこ 危ない! 危ない!」
駐輪中の自転車にぶつかる恵理
静子「あぁ もう…」
静子「へえ~」
恵理「どう思いますか?」
静子「う~ん… そのお母さんの気持は 分かるなあ 痛いほど…」
恵理「…ええ」
静子「つらいね でも 1つだけ 確認しておきたいんだけど」
恵理「何ですか?」
静子「向こうの人が 言いだしたんだよね 恵理ちゃんじゃなくて…」
恵理「えっ? ええ そうです」
静子「そうなんだよね」
恵理「なんでですか?」
静子「そこは 実は 大事なんだと思うんだ 誰かの提案に乗るんじゃなくてね その人が… そのお母さんが そう思ったんだとしたら だったら きっと それは 正しいのよ」
静子「母親がね 自分の事じゃなくて 子供のために… その子のために どうしたら いいかって 考えて 出した答えだったら それは 正しいんだと思う うん… 私は そう思うな」
恵理「ありがとうございます」
静子「本当だよね 恵理ちゃんが 言いだしたんじゃないよね」
恵理「違いますよ」
静子「ハッハハハ だったら 賛成」
一風館
マンデリン
文也「えっ?!」
サロン
5人「ええっ?!」
北栄総合病院
2人「ええっ?!」
さて 恵理は 一体 何を頼まれたんだろうねえ
おや… ここは 那覇だねえ… あら~
古波蔵家
恵理「ここだよ ただいま!」
お帰り! 恵理 愛子ちゃん 待っていたよ