連続テレビ小説「あまちゃん」134回「おら、みんなに会いでぇ!」

無頼鮨

アキ「ゴールデンウイークの予定は?」

種市「ああ 3 4 5は休みだけど。」

アキ「田舎さ帰んねえの?」

種市「やっと 本格的に 修業始まったところだしな。」

アキ「安部ちゃんも仕事だって みんな忙しいね。」

種市「天野は帰りてえのか?」

アキ「分がんね。」

種市「帰りたくねえのか?」

アキ「分がんね。 帰ったがらって おらに 何が できる訳でねえし。 何もできねえのに 帰っても迷惑だべ。 何しろ… 被災地だもん。」

種市「被災地か…。」

アキ「みんなが無事なら それで 十分だって 最初は思ってた。 でも 家さ居て テレビのニュースばっか見でると たまんなぐなる。 何だか 北三陸で過ごした 1年ちょっとの おらの楽しがった思い出が 記憶が薄れでいぐっていうか 塗り替えられでいぐっていうか…。」

アキ「んだがら 寝る前に 1人ずつ思い出すんだ。 みんなが どんな顔して笑ってだが。 夏ばっぱ 大吉っつぁん 菅原さん 吉田さん 今野さん 勉さん いっそん! 組合長 じいちゃん 弥生さん 眼鏡会計ばばあ 美寿々さん 花巻さん いっそん!」

種市「フフフフッ。」

アキ「栗原さん 足立先生と奥さん いっそん!」

種市「フフフッ いっそんのインパクト すげえな。」

アキ「ヘヘヘッ…。 あれ? 誰か忘れてねえか?」

種市「勉さん言ったか?」

アキ「言った。 まあ いいや。 とにかく 一人一人の笑った顔 思い出してがら寝るんだ。 でも… ユイちゃんだけは どんな顔して笑ってだが 思い出せねえ。」

種市「確かに。」

アキ「会いでえなあ…。」

種市「うん。」

スリーJプロダクション

(ドアが開く音)

アキ「ただいま~。」

春子「お帰り。」

春子「…何?」

アキ「え?」

春子「お仕事してんの。 何か言いたい事あるの?」

アキ「いや 特に ねえです。 おやすみなさい。」

<その夜 アキは夏さん宛てに こんなメールを打ちました。『夏ばっぱ 今年の夏は潜らないよね?』。 夏さんからは こんな返事が返ってきました>

アキ「『お構いねぐ』。」

アキ「夏ばっぱ 大吉っつぁん いっそん 組合長…。」

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