連続テレビ小説「あまちゃん」66回「おら、アイドルになりてぇ!」

海女カフェ

ユイ「深夜バスで 行こうと思うの。」

アキ「え?」

ユイ「夜9時 北三陸駅発の 深夜急行バス。 朝7時に 上野に着くの。 チケット買っといた。」

アキ「じぇ! 今日?」

ユイ「今日だよ。」

アキ「ガラガラは?」

ユイ「荷物持って出るから バレるんじゃん。 極限まで 少なくした。 北鉄の最終列車に乗って 北三陸駅まえ 行くじゃん。 7時半。 で バスが9時。 この1時間半 誰にも見られなければ うちらの勝ち。」

アキ「え? え? もう今すぐ 行ぐの?」

ユイ「うん。」

アキ「一回 家寄ってもいい? なんぼなんでも ほとんど 手ぶらだし。」

ユイ「お金なら あるよ。」

アキ「そういう問題じゃなくて せめて おばあちゃんの 顔ぐらい見たいから。」

ユイ「分かった。 駅で待ってるね。」

喫茶・リアス

弥生「春ちゃん 家出した時も びっくりしたなあ。」

春子「ああ…。」

今野「北鉄の開通式だべ。」

弥生「しかも 海開きの日 窓から 中のぞいたら 電車さ 乗ってるんだもんなあ!」

回想

弥生「春子! なして乗ってんだ?」

大吉「出発進行!」

弥生「春子 春子! 春子 春子!」

回想終了

弥生「あれは たまげたな! ハハハ!」

今野「あら? あの日 夏ばっぱ 駅さいたか?」

弥生「いねえ いねえ! 浜さ出て みそ汁さ入れる ワカメだの 採ってたんだ。」

今野「はあ~。 夏ばっぱらしいなあ。」

大吉「前の日は しゃべったのか?」

春子「夏さんと? さあ どうだったかな?」

弥生「覚えていねえか? もう25年も前だもんな。」

春子「私は 覚えてるんだけどね。 まあ 今度 夏さんに聞いてみてよ。」

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