連続テレビ小説「あまちゃん」81回「おら、大女優の付き人になる」

社長室

荒巻「有馬めぐのシャドウだよね。」

アキ「あっ はい マメりんの。」

水口「マメりん言うな。 センターだぞ。」

荒巻「そのマメりんが ゆうべ 事故を起こした。」

アキ「じぇ!」

荒巻「信号で追突されたらしい。 むち打ち 全治2週間だそうだ。」

アキ「じぇじぇ~。」

一同「…え?」

アキ「…え?」

荒巻「笑った 水口! この子 笑った!」

アキ「いやいや…。」

荒巻「そりゃそうだよな シャドウだもんな。 この日のために ず~っと 奈落で頑張ってんだもんな。」

アキ「は はい…。 じゃあ 今日から…。」

荒巻「今日から 何?」

アキ「今日から ステージに立てるんですか?」

荒巻「けが自体は大した事ない。 問題は 隣にいた男だ。」

アキ「男…。」

水口「男の車に乗ってたんだ。 俳優の イケメンの…。 何か ゴルフのミュージカルに出てるやつ。 その記事が女性誌に載る。」

水口「相手は あっさり事実を認めた。 事故の30分後に FAX流して…。『大切なお友達の一人で お互いを高めあい 刺激を求め合う 特別な存在の知人です』」

荒巻「全然 分かんない! …という訳で しばらく体調不良で休ませる事にした。」

アキ「じゃあ やっぱり 今日から…。」

めぐ「私 出ます!」

荒巻「マメりん…。」

めぐ「シャドウなんか要りません! 休みたくない。 穴 開けたくないんです。 お願いします! 痛っ!」

水口「落ち着いて 有馬。 頭 上げなさい。」

荒巻「今日 ステージに立つと マスコミが殺到するぞ。  釈明を求められるぞ。 いいのか?」

めぐ「構いません。 私には やましいところ ありませんから。」

荒巻「相手の男は?」

めぐ「会った事ありません。」

荒巻「本当なのか?」

めぐ「はい。」

荒巻「俺の目を見て 言えるか?」

めぐ「はい。」

荒巻「よし 出ろ。 俺が責任を取る。」

めぐ「ありがとうございます!」

荒巻「予想通りの展開だな。 ごめ~ん。 マメりんのシャドウやってる限り 君は奈落から はい上がれない。」

水口「それじゃ かわいそうだから 社長が チャンスをくれるそうだ。」

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