まごころ第2女子寮
しおり「やんなよ アキ。」
アキ「でも…。」
しおり「だって 奈落で踊ってたって チャンス回ってこないんでしょ?」
水口「有馬めぐって 干されてた時期があってさ。」
アユミ「あっ 知っとる。 何か 元彼と 撮った プリクラが出回ったとかで。」
喜屋武「プリクラも駄目だ訳?」
しおり「恋愛御法度だからさ。 それで 半年以上も休業したの。」
水口「そういう苦い経験があるから 根性 座ってんだよ。」
しおり「だったらさ 鈴鹿ひろ美の付き人やった方が 勉強になんじゃん。」
喜屋武「また おすし おごってもらえるし。」
水口「ただ 天野 鈴鹿ひろ美… かなり面倒くさいからね。」
アキ「はい…。」
その夜
電話『ご用件のある方は メッセージを お入れ下さい』。
アキ「もしもし ユイちゃん? 元気? 元気ないのは分かってんだけど。 おら 鈴鹿ひろ美さんの付き人に なりました。 ちょっとね アイドルから ちょっと離れちゃうけど 鈴鹿さん面白いし やってみようと思います。 また電話します。 おやすみ。」
<その後 ユイちゃんから 連絡が 來る事はありませんでした>
一か月後
北三陸駅
吉田「行ってらっしゃ~い! 坊主 逆上がりできるようになったか?」
「うるせえよ できるよ。」
吉田「アハハハッ! はい 行ってらっしゃ~い。」
(空き缶が落ちる音)
吉田「おい 君たち 空き缶は ちゃんと クズかごに!」
ユイ「…あ? んだよ。」
吉田「何でもないです…。」
「行くぞ ユイ。」